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三つの選択4 ページ21

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思考や感情はもはや完全に麻痺していた。
僕は半ば機械的に寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、すぐさま人差し指に力を込めた。
ぱん。と乾いた音がした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
リボルバー式の拳銃は6発で空になった。
何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。


最後の部屋は何もない部屋だった。
思わず僕は「えっ」と声を漏らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。
やっと出られる。そう思ってね。



すると、再び頭の上から声が聞こえた。


『最後の問い。
3人の人間とそれを除いた全世界の人間。
そして、君。
殺すとしたら、何を選ぶ』


僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指指した。
するとまた、頭の上から声がした。


『おめでとう。
君は矛盾なく道を選ぶことができた。
人生とは選択の連続であり、匿名性さの幸福の裏には匿名の不幸があり、匿名の生のために 匿名の死がある。
ひとつの命は地球よりも重くない。
君はそれを理解した。
しかし、それは決して命の重さを否定することではない。
最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらおう。
おめでとう。


おめでとう。』


僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。
とにかく全身から一気に力が抜け、フラフラになりながら最後のドアを開けた。


光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。
三つの遺影だった。
父も、母と、弟の遺影が。


これで、おしまい。」



彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。
こいつのこの話は何なんだろう。
特も言われぬ迫力は何なんだろう。
そこにいる誰もがぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。
僕はビールをグッと飲み干すと、勢いつけとおう言った。

「……んな気味の悪い話やめろよ! 楽しく嘘の話しよーぜ! ほら、お前もやっぱりなんか嘘ついてみろ!」

そういうと彼は口角を吊り上げただけの不気味な笑みを見せた。
その表情に体の底から身震いするような恐怖を覚えた。
そして、口を開いた。

「もう、ついたよ」

「え?」




「……『ひとつ、作り話をするよ。』」






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しおり - 初めまして!高校合格おめでとうほざいます!毎回読ませていただいているんですけど、すごく面白です!実は私も中学受験をして、合格しましたー。新しい学校で不安とかいっぱいあるんですけど、一緒に頑張りましょう!(誰目線だよ笑) (2018年4月2日 8時) (レス) id: 70f1a63ac3 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - おはようございます!高校合格おめでとうございます!!いつもドキドキしながら読ませてもらってます!これからも楽しみにしてます! (2018年4月2日 8時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - こんばんは! 小説が続いて嬉しいです! これからも仲の良い7人を見ていきたいと思っています! 7人の仲の良さがすごく伝わってきます笑 最近のやでちゃんが鋭くなってきたように感じます!佑亮、祐基もがんばって〜! これからも応援してます!! 長文失礼しました。 (2018年2月6日 0時) (レス) id: 7be9098598 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 初めまして。この小説を続けてほしいです!この作品とても好きです!コーちゃんのことはこれからも応援していきたいです。 これからも作品作り頑張ってください! (2018年1月29日 21時) (レス) id: 7be9098598 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(Ω`ε´Ω) - 初めまして!こーちゃんの脱退は悲しいですけど、続けてほしいです。 (2018年1月25日 23時) (レス) id: d2e0d325dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベーコン x他1人 | 作成日時:2017年9月9日 17時

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