第129話 ページ32
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「ていうかなんで私が死ぬ流れになってんの？ 生きる選択肢は？Dead or Alive用意しようよ。」
死「始まったら止まらない。俺はヒーローを殺すし、お前はそれを阻止する。そんな状況で俺たちを殴れないようなやつが生き残れるわけないだろ。」
「？ 殴るよ？」
死「……あ？」
「え、全然殴り飛ばすけど？ なんで殴らないと思った？？」
死「だって、殺すのはイヤだって」
「殺すのはイヤだけど殴らないとは言ってないよね？？？」
死「言って……ないな。」
「だよね？ 危ない危ないすれ違い通信するとこだった。」
話の流れを掴めないまま目をパチパチとさせる
そんな彼を見て栗花落は「だから、」と続けた
「トムトムたちが危ないことをするんだったら殴ってでも止めるよ。"友達"だもん！」
死「は、？」
「話し合いだけじゃ止められないものがあるって事は私もちゃんと分かってる。お互いの想いが強ければ強いほど、ね。
だけど私思うの、言葉がダメなら拳で語り合えばよくね？って。」
死「どこの少年マンガだよ。」
「もし！！ トムトムたちが本気で来るんだったら、その時は『喧嘩』しようゼッ！！」
死「……はっ、ほんとお前は馬鹿だな。」
黒「まさかこんな事を言ってくるとは、予想だにしていませんでした。」
「へへ、照れるでやんス」
黒「照れ方独特ですね…」
その後いつも通り死柄木と遊び、黒霧のワープで送ると言うのを丁重に断り帰っていった
バーに残った死柄木と黒霧は彼女の言葉を思い出していた
死「"喧嘩"、ね……知ってるか黒霧、喧嘩は対等なやつ同士がやると喧嘩になる。どっちかが弱いとそれはイジメになるんだ。
あいつ意味わかって言ったのか？」
黒「おそらく分かっていないかと……これは私の推測ですが、おそらく彼女はただ力の関係での対等という意味で言った訳ではないと思います。
彼女の思う対等とは、ヒーローと敵ではない。"1人の友達"として、だと思います。」
死「…」
黒「本当にそう思って言ったかは定かではありませんが、彼女の性格上かなり近いとは思いますよ。」
死柄木は黒霧の言葉に返答することはなく、暑さでぬるくなった麦茶をただじっと見つめていた
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作者名：ベーコン | 作成日時：2022年12月21日 21時
