第128話 ページ31
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「あっは！ 確かに！！ じゃあ襲撃やめて？」
死「やめない。」
「ダメか〜。」
黒「軽いですよ…貴方のご友人たちが傷ついてもいいんですか？」
「それはダメ！！ そうならないように私が守るの！」
死「…俺たちは理想のために犯罪でもなんでもやってる、殺しもな。敵対するなら雄英の生徒も教師も白雪、お前も殺す。
俺たちみたいなのを"友達"だって言っちゃうお前が殺せるのか？」
死柄木の言葉は敵としてはとても的を得てる事である。
もちろん死柄木はヒーローの卵である栗花落が本当に殺すとは思っていないが、対立する関係であれば"もしも"が起こる可能性も捨てきれない
そんな時、彼女ならばどうするのか
それが単純に気になった
死「さぁどうなんだ。」
「………私はヒーローでトムトムは敵、お互い本気ならそういう事にもなるよね…
…でも、例えそれしか方法が無いんだとしてもキミたちを殺すのは、イヤだなぁ。」
栗花落はとても悲しそうな顔で微笑みながら答えた
その言葉を、その表情を見た時、死柄木は柄にもないことを考えてしまった
死(あぁ、こいつはダメだ。『優しすぎる』。
きっと俺たちと衝突したら真っ先に死ぬ。……それは、ダメだなぁ)
死柄木の中で彼女が死ぬということになんとも言い表せられない不快感にも似た感情が生まれる
自分の手ならまだしも、それが他人による死ともなればその感情はより大きく膨れ上がるのがわかる
これが所謂《嫉妬》というものであることなど到底思いもしない死柄木はやはり敵連合に引き入れようという気持ちに切り替わる
死「お前やっぱりウチに入れ。」
「今の会話でなんでそうなる？？」
死「そっちにいればお前は確実に死ぬ。それはダメだ、せめて俺の手で殺したい。」
「いやこっっっっっっわ！！！ どっちついても結局死ぬじゃん！！」
死「俺の方が苦しまずに殺せる。」
「そういう問題じゃない！！」
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作者名：ベーコン | 作成日時：2022年12月21日 21時
