第57話 ページ10
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凍らせた巨大ロボが倒れて大クラッシュ
悠々と先へ進む轟を見て緑谷は早く追いつかなければという気持ちとこの先どんなことが待ち受けているのかというワクワクが入り乱れていた
マ［ありゃ？ そーいやぁ栗花落はどーした？ アイツならもう先頭にいてもおかしくねぇのに。］
相［後ろだ。］
マ［後ろぉ？ ……あー！！ 1-A 栗花落、後方からすごい勢いで走って来ているー！！！］
相［あいつは最初から1番後ろで待機していた。合図が鳴ってもしばらく動かなかったところを見ると、ここまでの行動が読めていたんだろうな。］
マ［流石『特別推薦入学者』ってか！！
そうこうしてる間に栗花落が第1関門に差し掛かるー！］
未だロボと生徒でごった返している所へ栗花落は迷いなく突っ込んでいく
そんな栗花落に巨大ロボが反応し、踏み潰そうと動き出す
生徒1「おい、あいつ潰されるぞ！！」
緑「白雪ちゃん！？」
「………邪魔させないで。ﾎﾞｿｯ」
ピタ
栗花落がそう呟いた直後、巨大ロボは動かなくなってしまった
察しはついていると思うが、動かなくなった原因は律である
彼女が巨大ロボのシステムに入り込み、操作したことによって一時的に動きを止めた
みんなが驚いているのを尻目に栗花落は颯爽と掛けていくのであった
生徒3「動きが止まってる間に俺達も…」
「動きを『止めた』だけだからまた動き出すわよ。轟の時で学習しなさい。」
停止していた巨大ロボが動き出す
足を上げた状態からなのでそのまま足を振り落としてきた
ズシーーーーーーン！！！
爆「そう易々と前行かせてたまるかぁ！！！」
マ［1-A爆豪、下がダメなら頭上かよー！！ クレバー！！］
瀬「おめー、こういうの正面突破しそうな性格してんのに避けんのな！」
常「便乗させてもらうぞ。」
爆発を使った空中移動で巨大ロボを飛び越えて行った爆豪の後から続々とそれに続く人が増えていく
その様子を見て教師陣は気づく
マ［一足先に行く連中A組が多いなー。やっぱ。］
オ(他の科やB組も決して悪くは無い。だが…)
相［立ち止まる時間が短い。
上の世界を肌で感じた者、恐怖を植え付けられた者、対処し凌いだ者
各々が経験を糧として迷いを打ち消している。］
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作者名：ベーコン | 作成日時：2022年10月14日 9時
