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『 えっ、出陣部隊に入れて欲しいって事ですか? 』
部屋の中に入り、ゆっくりそう告げる三日月の言葉に目を見開く。
三日月が自分から出陣部隊に入りたい、なんて前の本丸でもここに来てからも1度も無かったからだ。
三日月「 まあ所詮はじじいの我が儘、聞き流してくれても構わんさ。 」
『 でも、何で.. 』
首を傾げて問う私に、袖を口元に寄せくすくす笑った後、真っ直ぐ私を見つめた三日月に思わず息を呑んだ。
三日月「 Aと仲間を守る為に、とでも言っておこうか。
..清光から話は聞いた。それぞれ出陣部隊の奴は気を張り詰めていたようだが
その中には練度の低い短刀もいる。
もし帰って来た時、その何者かが来たとして疲労の溜まっている刀剣達に襲いかかられでもして、
お主がまた自分で責任を感じてここを出て行かれても困るからな。 」
淡々と話す三日月の目は真剣だった。
ちょうど私も交代してくれる人を探すために都合が良かったからすぐに交代したが、
ここまでちゃんと考えているのには驚いた。
なんでここまでするんだろう ____ と、ふとわいたこの疑問は次の言葉によって消えた。
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三日月「 それに ____
政府からもこんのすけからも連絡が来ないなんて、おかしくはないか? 」
三日月は超能力者なのだろうか 、と思ってしまう程に私が不安に思っている事を告げた。
来客の場合は何か起きては遅いから、と誰が来るのか とかどんな人か とか私が承諾をした人のみがここに来れるようになっている。
普通は来客もなく、来るとしても万屋で頼んだものだったり業務的な関係で来るだけなのだが。
いろいろ考え過ぎて頭が追いつかない。
____そんな時、 " 言わないつもりだったんだが " と
三日月の告げた次の言葉に、
私は言葉を失った。
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・`) (2017年6月7日 17時) (レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください!応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです!続きが楽しみで仕方がありません!!更新がんばって下さい! (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました! (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(;_;)ありがとうございます。頑張ります!!(;_;) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙季 | 作成日時:2016年3月21日 1時