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まだ時刻は戌の下刻(21時頃)であるから
月見の時間までは何時間かある。
夜中が正確な時間ではないからいつ行けばいいのかも、更にはどこで月見をするのかも分からないのだが。
こんなじっくり空を見ていたのはいつぶりだろうか
星ってこんなに綺麗だったっけ
月ってほんとに丸いな
とか当たり前のような事を考えながらもじっと見上げていた。
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「 おや、もう月見を始めていたか 」
突然の声に急いで起き上がると
にこにこしている三日月＿＿＿＿と、鶴丸、鶯丸がいた。
良かった、2人きりではないようだ。
私の部屋の前からは大きな池に、赤い橋が見える。
今の季節は秋だから、橙色の紅葉が見事にライトアップされていて風情がある。
縁側に横1列に座ると、鶴丸は私の盃にお酒を注ぎ、それをちびちび飲む。
弱い方ではないが、なんせお酒を飲むなんて久しぶりだったから。
暫く静かな時間が進む。
何も話さず紅葉と月を見上げながら。
その時間は心地が良くて懐かしく感じた。
幸せに暮らしていたあの頃を＿＿＿＿
この沈黙を破ったのはやっぱり。
「 何故皆黙っている？俺はもう限界だぞ！ 」
と言って手を頭の後ろに組んで寝転がる鶴丸。
三日月「 はっはっは、確かに。何の話をすればよいか分からなくてつい、な 」
袖を口元に寄せて笑う三日月は月明かりに照らされてとても美しい。
何も考えていなさそうだったが、違ったようだ。
三日月もどう話したら良いのかと、私を気遣ってくれていたようで、何だかそれが嬉しく感じる。
『 月、前いた所でもよく見ていたんです、皆で.. 』
紅葉が落ち、ゆらゆら浮いている池を眺めながら言うと、隣に寝転がる鶴丸が少し驚いた様にこっちを向く。
遠くを見つめながら、
ゆっくり話し始めた昔の"幸せだった時"の思い出を
鶴丸達は終始楽しそうに聞いてくれた。
涙は出ない。
'ブラック本丸'へと化してしまい変わり果てた刀剣達と体を交わした後、昔を思い出して何度も泣いた。
戻って来て、私を独りにしないで、と。
行為中は私だけを見てくれているのだろう、と考えた時もあったが
私はただ単に雪希の'代わり'であることに気付いた時にはこの考えもただ虚しいばかりで。
『 元気にしてるかな、 』
それでも私は
今でも貴方達を愛しているから。
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・｀) (2017年6月7日 17時) (
レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください！応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです！続きが楽しみで仕方がありません！！更新がんばって下さい！ (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました！ (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(；＿；)ありがとうございます。頑張ります！！(；＿；) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙季 | 作成日時：2016年3月21日 1時
