漢気恋愛【切島鋭児郎】 (ページ3)

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切島｢咲ー！こっちだ！！｣

噴水の前で大きく手を振る切島のもとへ駆け寄る。

『ごめん、妹に質問攻めされてた⋯』

切島｢大丈夫だぜ！髪巻いてんのか、可愛いな！｣

『ありがと。』

切島｢おう！行こうぜ！｣

『うん。』

さりげなく切島に手を取られる。

切島｢楽しみだな、今日からイルカショー新しくなるんだってさ！｣

『イルカ好き。』

切島｢可愛いよなー、イルカ。ギャングオルカ思い出すわ。｣

『ギャングオルカ可愛いの？』

切島｢いや⋯あんまし。まだセメントス先生の方が可愛いだろ。｣

『それは分かる。でも一番は根津校長。』

切島｢あー⋯俺は咲だな。｣

太陽にも負けない程眩しい笑顔でそう笑いかけられる。

『⋯⋯どーも。』

切島｢咲って照れたら目逸らすよな。そういうとこも可愛いんだけどな。｣

『⋯あっそ。』

切島｢あれ、耳赤いぞ。｣

『赤くない。』

切島｢俺の方見て言えよ。｣

『見ない。』

切島｢見れないんだろ、顔赤いから。｣

『⋯⋯チューで赤面してたくせに。』

切島｢⋯それはそれだろ。つーかもう大丈夫だし。｣

『嘘だぁ。』

切島｢証明してやろうか？｣

『ん。』

切島の方に顔を向け口を尖らせる。

切島｢⋯ほら、赤ぇ。｣