最強呪術師は嫁に甘い 番外編 2

やきもち 3 ページ4

そう言って出ていく竹本さんから一瞬だけ睨まれた。


刹那の出来事だが、この人悟のこと好きなんだと瞬時に悟った


高専時代、悟の元カノだという女たちから投げられた嫉妬の視線にそっくりだった。

きっと悟に一目惚れした直後に私と夫婦だと分かってというところかな。悟はそんなこと気にしないといった様子で絡んできてはいたが。


面倒な事にならなければいいなと思っていたが・・・


次の日から、竹本さんの悟に対する態度があからさまだった。

悟の授業のみ聞きに来て、体術の力量を見ようとしても、必ず悟がいるか確認する

授業終わりは質問が〜といって何かと悟に絡んでいると野薔薇が言っていた

挙句の果てに、2週間だけどいう話だったが学学長に直訴して、滞在の延長が決まったらしい



野「A先生！！なんなのあの女！！いや、任務はちゃんと行ってるみたいなんだけど、五条がいる時はぶりっ子全開で見ててすんごいストレスなんだけどっ！？20を3年も過ぎてあの感じは無理無理無理無理！！」


『・・・悟は？どんな反応だった？』


恵「術式展開しながら、A先生と日帰り旅行したいと叫んでガイドブックに付箋貼ってました。安心して下さい、あの人が浮気とか有り得ませんから」


『浮気の心配はないよ。悟のこと信じてるし。でも・・・・』


悠「でも？」


『・・・何でもない。昼休みの後は合同で体術やるよー。今日は呪具を使う想定でやるから、竹刀や棒を用意しておいてね』


昼休憩でもとお弁当を職員室に取りにいくと
竹本さんが悟のほうに小走りで駆け寄る姿が。その手には可愛らしいお弁当箱

竹「悟さん♡私、お弁当作って『悟！！あのっ・・・』


悟「A♡Aも今日は昼休憩ちゃんと取れそう？」


勇気を出して割り込めば悟はいつものように迎えてくれる


悟「あれっ？Aが持ってるのってもしかして・・・」


『あ、うん。お弁当・・・昨日任務先でフルーツたくさん貰ったからフルーツサンド作ってみたの。こっちはおかずね』

そう言って差し出すと、悟はぱぁーっと顔が明るくなる。そして竹本さんのほうを向くと


悟「ん？何か用？あ、君さ僕に絡む暇あったらこの後の体術参加しなよ？近接弱いんだから」

やきもち 4→←やきもち 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す