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_視点なし_
窓から下を見てみれば夢野姉弟が走り回っていた
その少女の頭にはいつの間にか花の冠が乗っていた
普段見ないAの幼顔にまだ子供心を忘れていないんだと感じる
皆は茶会室の下、庭で遊び笑う2人をそれぞれの気持ちで見つめていた
微笑む者もいれば少しばかり憎そうな顔をしたり、また無心だったり
暫く見ることのなかったAの顔を愛しそうに見つめる、赤い女性が着物の裾を握っていた
赤「愛いのう…本来ならQと会う事も禁ずる心算じゃったがのう…」
そう言い乍らオレンジ色の髪をした帽子の男に目を向けた
帽子の男は何を思っているのか、少しばかり柔らかくも真剣な顔で2人を見つめている
帽子「情が、出たのかもしれねぇな」
そう言って「幹部失格だ」と苦笑いをした
その横顔を、珍しく隣に幼女がいない中年の男が優しく笑い乍ら窓に目を戻した
中年「そんな事はないよ、君は何時もよくやってくれるし、黒社会だからって情を持ってはいけないなんて事ないんだからね」
ゴホゴホと咳をし乍ら少しばかり機嫌の悪そうな黒い男は複雑な気持ちを表情に出していた
黒「…2人の関係は僕にはよくわかりませんが…」
帽子「姉弟」
黒「!?」
赤「そんなに驚くかえ?まあ似てないよのぉ」
夢野姉弟は飽きたのか今度はAの異能で遊び始めた
具現化した物を使って砂を掘っているようだ
Aはそれを急かされる様に手伝っている
中年「本当なら彼女は殺す予定だったんだよ」
帽子「!?」
赤「ほぉ…」
中年の男の告白に驚く帽子の男と殺気を身に纏う着物の女は笑みを漏らしていた
笑っていても目は笑っていない、黒い男は何も関心が無いのか目を向けるだけだった
中年「そんな怖い顔しないで…よく考えてみて給え、彼女の異能は1つと言えども代償があると言えども、ここや別の組織を潰しかねない、そうなればマフィアもも終わりだ」
何か言おうとした着物の女を遮るように「だが」と一呼吸置いた
中年「彼女は…殺せない」
そう、確かに言い乍ら少女を哀しそうな目で見た
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大分前の話なんですが
TwitterのDMでう「占ツクから来ました」というのと
イラストを頂きました!
うう…何とも光栄です(´;ω;`)感謝感激
有難う御座います(*´ω`)
これからも頑張らせて頂きますのでよろしくお願いいたしますm(__)m
でわでわ
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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時