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Q「お義姉さん!早く早く!」
「ちょっと待って…」
庭にでて颯爽と木陰に走り私を振り返る
太陽が眩しいのか目を細め乍ら私を見た
「元気だね…」
Q「もう!お年寄りみたいな言い方しないでよ!」
暑いらしく木陰から出たくないような顔だ
私も其方に向かい隣に座った
「何のお話しする?」
Q「んー、お義姉さんの事!お仕事で中原さんとか紅葉さんとかと仲いいの?」
「うん、良くさせてもらってるよ、Qちゃんもたまに中原さんとお話しするでしょ?」
Q「うん、中原さんね、たまにお話ししに来てくれるよ!」
地面に咲いている小さな花を摘み乍ら嬉しそうに言った
紅葉さんとは話はしないが声は掛けてくれるらしい
時にはお菓子や玩具をくれると感謝しているようだ
Q「でもね、芥川さんは嫌い!凄く睨んでくるし僕の事嫌いなんだもん」
ぷんすかと頬を膨らませ視線を花に落とす
「まあ、ねー…私も最初はあんまり得意じゃなかったなー。でもあの人も色々小難しい事考えてる人だから許してあげてね?きっと複雑なんだよ」
そう微笑みながら言うとQちゃんは「頑張る」とやる気のなさそうに言った
否、もうやる気ないよね←
Q「森さんは何時もケーキとか持ってきてくれるよ!エリスとも遊ぶんだ」
「まあ殆どおままごととか人形遊びだけど…」と言って苦笑いした
見た目的には同い年だが精神は断然エリス嬢の方が幼いように設定されてる様子だし
お兄さんぶって付き合ってあげてるかと思うと成長を感じて涙が出そうだよ←
後はボスがQちゃんに変な事言ったりしてなかったらいいけど
「前と比べて大きくなったねー」
Q「…もしかして、思い出してくれた?」
「…何を?私何か約束してた?」
そう言うとQちゃんは悲しそうな顔で「やっぱり何でもないよ」と言って顔を下げてしまった
そんな姿を見ると胸が痛い
内心謝り乍らどうすればいいか分からず、だが体は自然と動いていた
Q「お義姉さん?」
ギュッとQちゃんを抱き締め頭を片手で抑えた
Qちゃんは慌てていたが何も言わず私の肩に顔をうずくめた
心なしか手が震えている
「御免ね…」
Q「…ううん」
背中に小さな拳ができたのが分かった
其の侭強く私を抱きしめ、離すまいと力を入れる
それすら愛しくて答えるように更に強く抱きしめた
「…よしっ!もうお腹消化しただろうし運動するぞー!」
Q「おー!」
ガバッと立ち上がり力強く拳を上に振り上げた
それに続いてQちゃんも、何処か明るい表情で真似をして拳を振り上げた
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*憂鬱*(プロフ) - 天さんさん» コメント有難う御座います!面白いなんて言って頂けて光栄です( *´艸`)更新頑張ります!! (2016年12月24日 15時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - 最初から全部読みました!!すっごく面白いです!更新頑張ってください!! (2016年12月24日 4時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)
*憂鬱*(プロフ) - 白兎@執筆準備期間中さん» コメント有難う御座います!そう言って頂けて幸いです(*´ω`*)更新頑張らせて頂きます!ご贔屓宜しくお願い致しますm(__)m (2016年12月10日 13時) (レス) id: fbd96ddd79 (このIDを非表示/違反報告)
白兎@執筆準備期間中 - 一話から読ませていただきました(*^-^*) とても面白くて夢主ちゃんが可愛くて大好きです! 応援しています、これからも更新頑張って下さい! (2016年12月10日 1時) (レス) id: b4bc07280a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*憂鬱* x他3人 | 作成日時:2016年12月9日 23時