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少しして顔を上げると丁度樋口さんが走り出す
それを見る3人はすぐに連絡を取った
多分部下を集める気だろう
私は樋口さんの後を追い、いつのまに特定していたのか敵組織のアジトについた
樋口さんは震えていて見れたもんじゃなかったが、覚悟を決め爆弾を中に放り投げた
中からは叫び声と攻撃態勢、緊張が増していた
樋口さんは銃を握りしめながら中に走っていった
陰に隠れ鬱はいいものの、攻撃に夢中で体が隠れていない
敵はそんなところを見逃してはくれない
樋口さんの太股を打つ
小さく声が聞こえたが暫くして樋口さんは叫びながら乱発して敵を打つ
強引すぎるだろ
銃を落とされ危機を悟った時
後ろの重い扉が大きな音を立ててひらいた
黒蜥蜴が集結し、そこに立っていた
立原「知らねぇ顔は全員殺せ！」
その声の合図とともに、アジト内は激しい音だけが響き渡った
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
「終わった…」
アジト内は静かになり終わりが来たとわかる
静かにその場に近づき聞き耳を立てた
が、話は既に終わっていたらしく、覗けば樋口さんは芥川さんの所へ
黒蜥蜴はそれを静かに待っていた
それから帰っていく皆さんの背中を見ていた
樋口さんは泣いた跡があり、それでも笑顔が寄るにも関わらず眩しかった
「はは、青春ですねぇ」
？「そうだね、若いとは全く困ったものだ」
私の後ろにいた広津さんは静かに煙草を吹かしていた
私は後ろに手を組み直し振り返って広津さんを見る
「そんなことおっしゃって、本当は好きでしょう？あの空気」
広津「どうかね」
「ふふ」
広津さんと並んでアジトを出る
マフィア本部に向かって歩く彼らは相変わらず明るかった
「皆さんは私がいたことはお気づきに？」
広津「否、気が付いていなかった」
「そうですか」
それを聞いて更に小さく笑う
広津さんはそんな私を見て何故か悲しそうに笑うだけだった
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作者名：＊憂鬱＊ x他1人 | 作成日時：2016年10月30日 16時
