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今日はもう仕事がないから街を歩くことにした
あの後ボスは怪しい笑みを浮かべて
「何、ただの度胸試しだよ」
と言ってエリス嬢と奥の部屋に消えてしまった
私は丁度中原さんが来て引っ張り出された←
そして現在に至る
「この様子じゃ夜に動くのかな、樋口さん」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿
「むふふ、変装完了っ」
黒のＴシャツに黒のパーカー、黒のズボンと夜にピッタリな服装をした
ついでに眼鏡をかけてパーカーの帽子を被る
怪しさ満点だが案外目につけられないのだ
そうして私は夜の街に繰り出す
そして武器庫に向かった
そこにはすでに広津さんがいた、生憎私は気が付いていない様子
あれ、よく見れば立原さんもいた
何か揉めてるなァ
樋口さんは切なそうな、悔しそうな顔をしてこちらを振り返った
それから立原さんの手を振り切って何かを話している
それから変わらぬ顔で、切なさが勝る表情で叫んだ
樋口「でも何もしないなんて私には無理です」
＿＿＿チリン＿＿＿…
「…あはは…は、は」
私は壁に背中を預けたまま顔を覆い、しゃがみ込む
それから何を思ったのかずっと笑っていた
自分でも、よくわからなかった
でも、分かることはある、私が何にこんなに心が反応したこと
「恋は綺麗なもの、のはずなのになぁ…」
今はただ
ただ無性に自分の薄情さに怒りと悲しみを感じた
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作者名：＊憂鬱＊ x他1人 | 作成日時：2016年10月30日 16時
