自【文豪ストレイドッグス】 (ページ18)

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＿芥川視点＿

意識が明白になり目を開く
そこは白い天井ですぐに医務室とわかった
横を見れば同じようにAも寝ていた

そこで疑問が浮かぶ
Aは僕の攻撃を受けていない
僕とて頭を狙ってはいないのになぜ頭に包帯を巻いているのか

僕はベッドから体を起こし己が姿を見る
目立った外傷はなく、怪我はひどくはない

芥川「確か僕は…」

そうだ
最後に何かを呟かれた
そうしてらいきなり脳が睡魔を訴えてきた

まさか

芥川「精神操作…？」

？「違います」

声の方に顔を向ける
そこには今来たであろう樋口が立っていた

樋口「彼女の異能について説明します」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿

芥川「隠していた…か」

樋口「何故でしょうか？」

芥川「…」

僕はそこまで頭の回転がいいわけではない
それは自分で自覚しているのだ、所詮は人間、出来が違う

樋口「代償、ですか…」

樋口は呟く
僕が「何かあるのか？」と聞いてみるが目を伏せた

樋口「Aはまだ未成年です、彼女の資料を見ました
＿＿＿＿＿＿入社当初から１年間で殺した人数は１０００人を超えています」

芥川「何だと…？」

ここに来たのは４年半前だと言っていた
暗殺や殺しはそんなに容易くはない
それは僕もここに来て分かった

これは…

芥川「殺戮の才能がある」

樋口「っ！」

これは使えるかもしれん
ポートマフィアにいる限りどれも駒だ
僕も、そして此奴も

樋口「ですが先輩、中原幹部によるとAは単独行動による任務ばかりで部下ではないと」

芥川「では幹部か？」

樋口「いいえ」

芥川「？それでは所属がわかっていないのか？」

いやそんなことはない
白水の資料があるのなら所属は分かっているはずだ

樋口「それが…フリーです」

芥川「フリーだと？」

樋口「つまり所属はありません」

…興味深い奴だ
僕は一度白水に体を向け、そして医務室から出る
樋口は後を追うようについてくる

今度、話をしてみよう
最も、太宰さん絡みでは敵同士であるが