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_地下_
軽く柔軟を行っている間にギャラリーが増えていることに気が付いた
その中に姐さんや幹部たちまでそちらまで足を運ぶ
「このような場所にはあまり立ち入らないほうが…」
尾崎「何、拷問やら仕事やらでこないことはないんじゃよ、気にすることでない」
そう言って好奇心の目で見られた私は何も言わず中央に戻った
芥川「準備はいいか」
「はい、誰か掛け声をお願いします」
中原「俺がやる」
そう言って各自持ち場につく
私は特に構えることなくその場に立っていた
その姿に芥川さんは苛立ったのか険しい表情になった
中原「それでは…___
____始め」
瞬間に黒獣が私めがけて数体飛んでくる
私はそれをただ眺めているだけだった
芥川「…それがお前の異能か」
「自身の目で確かめてみては?」
黒獣は散った
私の周りには結界らしき四角いバリアが黒獣を弾き粉砕したのだ
芥川さんは変わらず攻撃を続ける
が、結界は砕けることなく黒獣の塵が舞うだけだった
芥川「何故攻撃をしない、もしやそれだけの異能か?」
「そうですね、これだけじゃ意味がないし埒があきませんね、じゃあ遠慮なく」
そう言ってにっこりと笑って見せた
その笑顔に芥川さんは何を思ったのか顔を強張らせた
私は特に動くことなく口だけを動かした
「__では一つ、串刺しはお好き?」
頭上に黒い何かを感じる
芥川さんはそれを肌に感じ、それが落ちてくる前に避けた
芥川「これは、影?」
「なんでしょうね?でも、芥川さんの異能とよく似ています」
芥川「戯言をっ!羅生門・顎!」
途端に大きな黒獣が結界を噛みつく
そして牙であろう部分が結界にヒビを入れた
「わあ!すごい!私の結界にヒビを入れたのは貴方が初めてです!」
私は2,3度拍手をしているうちにも顎は結界を砕こうと力が増していく
流石にやばいかも、と冷や汗が頬を伝う
「これはやばい、では二つ、乱れはお好き?」
又もや黒い異能をかき集め、今度は上からではなく膝上から浮いているくらいの位置
そこから黒い異能が飛び散るように暴れ始めた
芥川「がぁっ!?」
「鉄球ですか、他にも鎌などがありますので楽しんでください」
芥川「ふざけるな!!」
「あ、やばい、…時間も押してますし終わらせますか」
私は結界をとく
いきなりのことだったからか顎は消えた
足を思い切り蹴り、芥川さんに一気に詰め寄る
そして頭を両手で包み、小さく呟いた
「お休みなさい」
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作者名:*憂鬱* x他1人 | 作成日時:2016年10月30日 16時