The invisible story 3 (ページ42)

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第135話ページ42

ヴィル「…まぁそうね

ある意味大胆だし、アズールが悪どいとはいえアズールを焚き付けてオーバーブロッド起こされるんだから碌でもないわよね」

いや、先輩、そこですか

いや僕もちょっとは思ったけど

ルーク「しかし彼女もね、自分の友人と寮を守るために色々必死でやってたように私は思えるよ

努力の君が契約で自分達の労働力を増やそうとした、という話はさっきしたね？

その中に彼女の友人も含まれていたみたいで…彼女は彼らを救出するために自分の寮を担保に差し出したんだ

彼女の勇敢さも私は評価に値すると思うね」

『…』

そうね

それは大胆だと思うし、そんな事しようと思わない

むしろどうやって解決に導いたか僕自身が知りたい

いや、さっき話聞いて何となく分かったけど

どうやって契約を全破棄させるの？

悪徳商法の商人打ち負かすってどういう精神してるのよ

強いね、彼女は

僕なんかと全然違う

『…待てよ？』

ヴィル「…？どうしたの？」

昨日聞いたフロイド先輩のあの発言

「ねぇ、A君はお友達守ったげたい？」

もしかしてそれ、そういう事？

それを分かった上でのあの発言だったの？

つまりフロイド先輩はアズール先輩の共犯者

いや、え、待って

フロイド先輩も悪どい奴の仲間って事？

『…嘘…』

ヴィル「…？」

ルーク「どうしたんだい？」

僕はこれからどうなる？

フロイド先輩と付き合うとか軽率に言ってしまったけど、それ捕まったら完全に逃げ場ないじゃん

そんな悪徳商法みたいな事を平気でやれる相手に捕まえられたら僕はどうなる？

僕を食い尽くして潰す？

あるいは悪どい事の片棒担がされて僕の人生に汚点が残る？

え、僕前途多難じゃない？

僕は生き延びれる？

まだ僕の問題は何も解決していない

むしろ悪い方面に今現在進行形で進み続けている可能性だってある

『…どうしよう…』

ヴィル「どうしたのよ、本当に？」

『…いや、すみません…

ちょっと思い出した事があって…』

ヴィル「…？」

僕はヴィル先輩に適当に誤魔化しの言葉を投げつつ、自分の今後がどうなるのかと不安と恐怖心に苛まれていた