The invisible story 3 (ページ25)

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第118話ページ25

『…ッ…先輩ッ！目が回る、止まって…！！』

フロイド「やだぁ～

俺今楽しい気分だからぁ、A君も付き合ってぇ

A君もこういうの嫌いじゃないでしょ？」

『…ッ…まぁ…』

僕は適当に答える

まぁ、嫌いではないから

好きでもないけど

そのフロイド先輩は僕を振り回しながら本当に機嫌良さそうに笑っている

ニコニコ笑って、楽しそうに軽快にステップを踏んでいる

喜びの舞でも踊っているような感じで

フロイド「～♪」

『…』

鼻歌まじりに楽しそうに笑うフロイド先輩はだんだんペースを落として落ち着いてくる

踊るのはそろそろやめにするようだ

フロイド「…A君、俺A君の事一生大事にするね」

フロイド先輩は柔和な笑みで、僕に優しくそう言っている

少し子供っぽさが滲み出るような笑い方で

本当に純粋な心は持っているんだろうなと何となく伝わってくるようだ

『…って…

え…一生…？』

フロイド「うん」

ふと僕はそこで一旦正気を取り戻してついフロイド先輩にそう言っていた