The invisible story 2 (ページ6)

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第50話ページ6

スカラ「…まぁ…その辺はなんていうか…」

ディア「…それにしたって自分にあまりに忠実すぎね？」

オクタ「逆に自分に忠実じゃねー奴この中にいるの？

皆ある意味独善的で向こう見ずで、後先考えずに突っ走るタイプだろ？」

ハーツ「お前がそれ言うなよな…まぁそうだけど」

サバ「まぁそうかもしれねぇな

結局は他人のためとか言って自分がうまくやるために他人巻き込んでるだけかもしれねぇ

けどよ、そんなのに付き合ってくれてるお前らに俺様は素直に感謝してるぜ」

ディア「…ボス、お前本当にリーダーとして相応しい存在なんじゃねぇかな

お前が次のサバナクローの寮長になってほしいって俺も思う」

スカラ「…俺もお前みたいな奴が寮長になるなら、俺自身も寮長になりたいって思う」

オクタ「お？喧嘩？」

スカラ「違う

そういう奴が寮長やってるのに、俺が何もしないままなのが嫌なんだよ」

オクタ「喧嘩みてーなもんじゃん

じゃあ2人で寮長になって、寮長同士で自分の寮の自慢し合う？」

サバ「俺はまとめ上げるのは得意だけど、そこで余計な揉め事は起こしたくねぇな

けどお前の正義も認めるし、お前は弱い奴守るのに自分を犠牲にできる強さがある

だからまぁ、お前が寮長やるのは普通に向いてると思うぜ？」

スカラ「…そうか

お前にそんな事言われるとはな…」

ディア「…そうだね、お前も向こう見ずに突っ走る所はあるけど弱い奴らを守るっていう正義感は強い

だから寮生守るのは向いてそう

俺らで寮長になるかは置いておいて、それくらいの事ができるような奴らに成長したい」

ハーツ「お前も喧嘩嫌いだし止めるのはうまいし、できんじゃね？」

オクタ「クラビオンもなんだかんだで真面目だし、狡いけど良い奴だからなれる気する～

皆が寮長目指すなら俺も勉強やろっかな

期末試験、良い成績取れるように頑張る」

サバ「お？お前がそんな事言うなんてな

補習仲間探してたとは思えねぇぜ」

オクタ「そういう訳で俺に勉強教えてよ、A！」

『え…僕？』

オクタ「だってAは勉強できるじゃん

小テスト毎回満点だし」

『…そう、だけど…』

僕もこの中の1人に入っているのだという事実を受け止めて、その後の会話にも真面目に参加する事にしていた