The invisible story 2 (ページ34)

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第78話ページ34

アズールside

あぁ、因みに分からない方が多いと思いますので、ここらで説明を加えておきましょう

まず僕達が今日彼を呼び出した理由は単に「彼との親睦を深めるためにこちらから手を出しましょう」という目的が一致したためです

そしてそれにフロイドがやる気を出して、「それなら俺が連れて来るねぇ」と言って、ジェイドはどうやらフロイドが本気な事や僕が彼をどう思っているのかを分かった上で僕に魔法薬を用意させたんですよね

で、ジェイドはフロイドが悪く思われないように、自分の出す紅茶のティーカップにだけ魔法薬を塗ったんです

で、疑われるなら自分だけという事にして、フロイドが悪印象にならないように守っていたのでしょう

いえ、同罪だと思いますけどね？

で、ですね、そのフロイドは「俺A君に話したい事が実はあるんだぁ」と我々に言ってきて、ジェイドはおそらく何が起きるか分かっていたのでしょうから「アズール、ここはフロイドに合わせてください」と伝えてきました

どうやらこの主役は彼ではなくてフロイドになるようだと感じながら、それに乗ったらああなっただけです

色々な思惑は混ざっていますが、あくまで今回呼んだのは「呼びたいから呼んだ」のが正解であり、別に目的も何もありませんよ

ただし、彼を呼んでから2人の味方をするために、僕は彼らを見逃し続けてあげていただけです

彼の敵になっているつもりはありませんよ？

その僕が彼に抱いている感情と言えば、単なる興味と僕自身が優位に立っていたいと願う中での「好意」ですね

そしてフロイドはおそらくこの流れからして「本気の恋愛感情」で彼を思っている

少し重たいと思えるまでに

そしてジェイドは「フロイドが楽しいと思える事が優先」の上で彼に付き纏っているので、場合によっては彼に手を出すでしょうね

ですがそのジェイド自身も個人的に彼と仲良くしていたい気はあるみたいですね

ジェイドはおそらくフロイドの恋愛を応援する気ではいるのでしょう

ですが「恋人」としての肩書きは譲るけど、彼との関係を切らすつもりもないといったある意味で狡い考えを抱いているように思えます

いや、僕達は互いに譲らない性格をしているのですけどね

えぇ、僕達は全く別の意味で彼を「純粋に」「好き」でいますよ？

それだけは分かっていただいて、この物語をどうぞお楽しみくださいね－－－－？