The invisible story 2 (ページ27)

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第71話ページ27

フロイドside

俺ずーっとA君の事狙ってたの

今こうして俺の側で倒れて寝てるA君見て、本当は抱っこしてギューってして色々手出したりしたいんだけど、それは今はちょっと勿体ねーし寝顔堪能しよって思って大人しくしてる

ちょっと頭撫でてやるくらいはいーよね？

ジェイド「…おや、意外と大人しいんですね」

フロイド「だってぇ、いつか手に入るなら今手出す事もないし

寝顔が可愛いから今はこれ楽しんでよっかなって」

ジェイド「ふふ…折角手に入れたんです、ゆっくり堪能して構いませんよ」

フロイド「俺に協力してくれてありがとねぇ、ジェイド」

ジェイドはね、前から俺に協力してくれてたの

俺が昔A君に会った時、あれから二度と会えないのかなって少し寂しい思いしてる時に雑誌でA君が映っているのを見つけてくれて、俺に「ここにいますよ」って教えてくれたのはジェイド

俺の事何でも分かるよね、本当にジェイドって

俺それもらって「あぁ、ここにいるんだな」って思ってしばらく雑誌見てニコニコしてたの

でもやっぱり実物が欲しいじゃん？

それで本当はアズールにお願いして「買って」って言ってたんだけど、アズールに「いずれその財力が手に入ってからですね」って言われて時間かかるのかって思ってしょんぼりしてた

でもこの学園の新入生に入ってるって話聞いて、俺ついジェイドと2人でニッコリしてたんだよね

俺の思ってるより早くこんな形で再会できるって思ってなかったから、今手に入れられるなら手に入れちゃえって思ってちょっと突っ走った

でもどうせ未来で手に入るものなら今惜しむ必要もないじゃん？

だからギューだってするし大好きだから俺の手から俺の作った料理食わせるし

俺見てすっごい怯えてたけど、怖くないよってジリジリ近寄って俺との距離縮めてもらおって思ってやったし

本当はジェイドが眠らせてくれた後、少し肌とか触って可愛がっちゃいたいって思ってたんだけど、何て言うか今ここで眠ってるA君に手出すの逆にちょっと勿体ないかなって思って

どうせこれから色々付き纏うつもりでいるから、それはまた今度にしよって思ったんだよね

ねぇA君、俺実は結構本気だよ？

フロイド「…A君、好き

俺の事好きになって」

俺は眠ってるA君に縋り付くように、A君の頭を撫でてそう言ってた