The invisible story 2 (ページ18)

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第62話ページ18

そして見えたのは革でできた黒いソファとその近くにいる2人の影

1人はソファに座っていて、もう1人はソファの近くに立っている

何て言うか1人はこの場を仕切る支配人でもう1人は従者という雰囲気が伝わる2人だ

誰だ、この人達

そして片方の立っている人は今僕を抱え上げている人によく似ている

似ているっていうか似過ぎだ

双子？クローン？

ジェイド「…お帰りなさい、フロイド」

フロイド「連れて来たよぉ、ジェイド」

2人のよく似た人間達は何か通じ合っているように話している

仲が良いのか普段からよく関係を保っているのであろう

いや、これは双子か？

双子か

ならまぁ分かる

でもこの状況は全く掴めない

アズール「…お待ちしておりましたよ、A・ヴァルツさん

うちのフロイドが突然すみませんねぇ」

『…！？』

何だこの流れは

まるで僕がここへ来る事が確定していたみたいではないか

僕の知らない所で話を進めないでほしい

ていうか本当に何なの？

何が起きる？

アズール「そこでフロイドに抱えられていても何ですし、ここへ腰掛けては如何です？

…あぁ、安心してください、何もしませんよ別に」

いやいやいや信用できないだろそんなの

何もしないのにここへ連れて来ないでしょ、まず

それに何でこの人達こんなにニヤニヤしてるんだ？

何か企んでるとしか考えられない

ましてや今ここに連れて来たこの人よりこっちのがヤバい雰囲気漂ってるし

絶対悪い事に巻き込まれるだろ、これ

でもさっきの感じからして、僕の同級生がこの場で悪い事に巻き込まれているという可能性もあったから、そういう事ではなくて良かったと変な安心感を感じる

この場に連れて来られているのは僕1人だけ

いや、それでも恐怖なんだけど

何する気？

一体僕は彼らと何の因果で？

アズール「…どうしたんです？…あぁ、何が起きているか分からないんですね？

すぐに分かりますよ、とりあえずそこへお座りなさい」

『…え…？』

いや、何で僕こんなに誘導されるみたいな感じで話しかけられてるの？

本当に何なの？

全く分からない

ジェイド「そこに立っていても構いませんが…

疲れているでしょう？どうぞおかけください」

物腰柔らかくもう1人の従者っぽい人はソファに僕を誘っていて、僕は逃げなきゃと思う一方でどうしてか分からないけどその人の方へ近付いていた