The invisible story 2 (ページ12)

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第56話ページ12

期末試験終了日

ハーツ「終わったな～疲れた」

僕達は最後の科目が終わって、その余韻に少し浸るようにいつも通りの会話を交わす

相変わらず、あまりまとまりのないどこまで本気にして良いのか分からないような冗談ばかりの会話で

オクタ「俺結構頑張ったけどびみょいかも

本番になったらやる気なくして」

ディア「何でだよ！」

オクタ「でも多分点はそんなに酷くない

いつも通りがテストより頑張ってたからテストは良い加減にやっても大丈夫！

満点は無理って話で」

イグニ「満点は俺魔法工学だけなら取れるかも

他は普段からそこまで得意じゃないからな…」

サバ「テスト疲れた事だし、今日は打ち上げでもやろうぜ！」

オクタ「お、良いね！」

『…ごめん、僕補習』

ハーツ「え？お前が？」

『…前仕事で休んでいた分の魔法薬学の実習、僕補習受ける事になって…

クルーウェル先生が監督してくれている中でやるから多分すぐ終わるけど』

サバ「そうか…俺らで先にやってるから、余裕あったらお前も来いよ

詳細はチャットで話してるからよ」

オクタ「既読つかなかったら察するから安心して～

補習がんば！」

ハーツ「お前ら自分が補習じゃねぇ時はほったらかしかよ！」

オクタ「決めただろ？俺達は自分で自分の力を高める仲間だから、補習が引っかかっても自己責任にしようぜって

茶化しに行くのはアリだけど、補習の邪魔する必要もなくね？」

ディア「…確かにな

それに魔法薬学は正直めんどい

頑張れよ、お前ならすぐ終わるだろ」

別にこれを酷いとか思わない

むしろ個人的な問題は個人でやるのが普通だって思えるし、別に寂しいとか見捨てるなとか裏切るなんてとかそんな感情を抱くつもりもない

しかし僕はこの時知らなかった

知らずに1人で行ってしまったのだ

『…じゃあね』

サバ「おう、またな」

僕がこの後この物語のキャストとして、この物語に巻き込まれる事となるなんて知っていたら、僕はもしかして彼らを補習に誘っていたのだろうか－－－－？