The invisible story 2 (ページ2)

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第46話ページ2

そして無事に仲直りができた所で、僕達は互いのユニーク魔法を紹介し合う

そのぶつかり合いで今回の件が収集つかなくなっていたのは明白なので

ハーツ「俺は壁を作る魔法だ

俺の意志の強さで壁の硬さも変わる

囲い込む事もできれば互いの間に挟む事もできるし」

スカラ「…俺は毒針を空中に生み出す魔法

針って言っても、大きさは変えられるしドリルの刃みたいなのもできるけど

毒の強さは俺が殺したいと思うレベルで即死か瀕死かが変わる」

オクタ「うわ碌でもな…敵に回したくねぇよ、サルファーの事…」

サバ「…俺もそれは思うわ

けど地味にチタンのも嫌だな

声が出なくなる魔法とか俺には地獄だぜ」

ディア「…声が出なければ口喧嘩ができないだろ？

親父と母さんの喧嘩止めたいって思いで生まれたんだろうな

そうやって口を封じて口論を無理矢理止める魔法だ」

『…』

イグニ「碌でもねぇ…俺は目眩しって言うか、強い光を目に受けた時と同じ頭の状態にする事ができる

眩しくて前が見えなくなるし、自分の世界にしか目がいかなくなる

側から見れば頭抱えてるだけだから何が起こっているか分からないだろうけど」

オクタ「俺のは二足歩行の奴が全員足を「くにゃ」ってさせちゃうタイプの魔法～

クラゲの足って地を踏めないくらい柔らかいから、身体が重力に負けて立てなくなる魔法なの

広範囲に使うと立てなくなる時間が短くなる分、立てなくできなくする人数を増やせる

持続時間と対象の量が反比例する感じ」

ハーツ「…全員碌でもねぇ…」

いや、君が言うな

僕も思ったし、こう言ってはあれだけど

『…皆敵に回したくないね…

敵に回したら絶対嫌なタイプだ

僕らが本気で喧嘩したら地獄絵図になりそう』

サバ「俺もそう思うわ

来年のマジフト大会地獄になるんじゃね？

俺らでぶつかるってんなら」

イグニ「マジフトの件諦めてねぇのかよ！

流石すぎるだろ、ボス」

いや、そこで話を変な方向に持っていかないで

もっとおかしな話になっていくでしょ

どうしてこうなるの？

僕達話逸らすの上手すぎじゃない？

いや、そこに僕を入れないでいただきたい所だけど

オクタ「…で？ボスは？」

サバ「俺は対象の動きを一定時間止める魔法だな

多分崖から落ちる家族を止めてやりたかったって願いから生まれてんだろうな」

そう始めるオリオン君の話を、僕はどこか呆然としながら聞き始めていた