Verweile doch, du bist so schoen 7 (ページ40)

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第320話ページ40

主人公side

シュゥゥ…

そして自然接続をやってみて、意外と私にも出来る事があるんだなと思って純粋に嬉しくなった

いつかこれが誰かを救う力になる

それが私にとっての救いのように思えた

乱「っと…今回は土地が渇いてサラサラだから順番逆だけど、普段はA、僕、寂雷の順ね

オッケー？」

『…オッケーです

ここに一年に一度来れば良いんですか？』

乱「年一で良いし、人間も手入れの方法そのうち身につけるだろうからそのうち役割なくなって意味なくなるのかも

そうしたらどうしようね…地脈に接続できる場所変えてやれば良いかな

人間の住めない場所は多くあるから、別に僕達が不必要になる日は来ないよ

そこはネガティブにならないで良いの

オッケー？」

『…ありがとう、私、魔族に今まで会えなくてあまりよく分からなかったんです

自分以外の魔族はどうやって暮らしてるのかなって…』

乱「うーん、まぁ今時魔族を探すのもこっちが手こずるのよね

種族に混ざって生まれるのが普通で、魔族がどうとか気にする奴が減ってるもの

自分がどうしたいのかって考えた時に自分の内部をどう変えるか…ていうよりは同じ魔族に厄介かけられるのが嫌で魔族を変えるって考えてみたりとか、距離置いたり争ったりしてるだけだし

人間と変わらないね」

左「…人間がどうとか悟ってたじゃねぇか

何だよ、結論俺らと一緒かよ」

乱「だから違うって言って争うだけ馬鹿らしいの

なのに因縁が晴れないから馬鹿だねぇって俯瞰してるのが僕の立ち位置

寂雷もそんな感じでしょ、別に人間嫌いじゃないし」

寂「えぇ、そうですね

それに私には人間の血も混ざっていますから…」

乱「てな訳

僕達が交われるのもそういう訳よ

互いを理解してるから交われる

そんなもんでしょ、多分世の中」

左「…だな

んで、Aは帰るのか？学園に」

『…年に一度、必ずここでまた皆で会える？

私も2人を説得してみるよ

その約束果たすために生きてくれる？』

一「…あぁ、死なないよ

必ず」

左「…まぁどうにか生き延びてやるわ

それに俺には合歓もいるしな…まだ死ねねぇよ、お前抜きにしたって」

『…幸せになれるように祈っていたい

いつか皆幸せになれる日が来ると良いね』

一「…もう十分俺は幸せだけどな…

ありがとう、A

また会おうな」

『…』

私は名残惜しさを少し感じながら、地脈を使って賢者の島へ向かって戻っていた