第195話 ページ50
俺は碧棺左馬刻に抱きしめられながら碧棺左馬刻に問いかける
『…俺、お前のそばにいて良いのか…?』
俺は碧棺左馬刻のそばに居続けて良いのか
俺は男であって女性ではないから
本来あるべき姿とは違うから
だから俺が碧棺左馬刻を必ずしも幸せにできるとは限らない
それにわがままを言ってはいけない
いけないけど−−−−
左「お前だから良いんだよ
俺のそばに居続けろ、俺も一生お前のそばに居続けてやる
もっと俺にわがまま言って良いんだぞ」
『…良い、のか…?』
本当に、良いのか?
俺は、碧棺左馬刻に相応しいとも思えないし、それに−−−−
左「良いんだよ
むしろもっとわがまま言ってほしいと思ってるくらいだ
お前、俺のためを思って自分の言いたい事いっつも俺に教えようとしないで我慢してばっかりいるだろ?
お前がわがまま言ってくれた方が俺だって嬉しいし安心する」
そう、なのだろうか
左「…俺からの頼みだ
もっとわがままを言え、もっと俺にお前の事教えろ
そして俺から離れて行くな
…俺のためを思ってくれてるならこれ全部聞いてくれるよな?」
こいつのため?
もしこいつのためになるのであれば俺はそれを拒否する事はできない
こいつの心を不必要に傷付けたくないから
『…あぁ、ちゃんと聞く
…お前も俺に色々教えてくれよ』
左「あぁ、約束する
俺は絶対にお前から離れて行ったりなんざしねぇし離してなんかやらねぇ
俺の考えている事全部話してやる
…それがお前の望みなら、尚更だ」
『…そうか、ありがとう』
そうして俺らは和解し、蟠りを解消して2人して抱き合っていた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年5月24日 16時