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第192話ページ47

左「…ありがとな

で、お前の言いたい事聞かせろよ

俺に何か思ってる事があるんだろ？ちゃんと話せ」

『…嫌だ』

左「あ？んでだよ」

『…言ったって仕方ないしお前には関係ない』

左「んなの聞いてみなきゃ分かんねぇだろ

言えよ、何でまだそんな不機嫌そうなツラしてやがる」

しつこい

しつこいし本当に言ったって仕方ない

なのになぜ俺の肚の中を覗こうとしてくるのか

俺にはいつだって肚の中を教えようとはしないくせに

左「はぁ…お前、一郎の事以外に何かあっただろ？

何があったかちゃんと話せ」

何でそれが分かるのだろう

色々あったにはあったけど、どこから話せば良いのか分からない

でも言わなければまた不必要に不機嫌になられる事にも察しはつく

『…俺の応援がなくたってお前は十分戦える

だったら俺は尚更お前にいらない

…女性達がお前の事応援してくれている』

そこまで言うと碧棺左馬刻は何やら溜息をつき始める

溜息吐きたいのはこっちの方だ

何でお前が溜息つくんだよ

左「…お前、俺が女どもに囲まれてるの見てそう思ったのか？

そりゃ違ぇよ、俺はお前の応援がなけりゃあの時立ち上がれなかった」

『…？』

左「俺、最後の最後で一郎のダボにやられた時一瞬だけお前の声が聞こえてきた気がするんだよ

「立てよ、碧棺左馬刻」って言っているお前の声がな

それ聞いて顔上げたらお前と一瞬だけ目があった気がするんだわ

それ見て俺はあの時立ち上がる力湧いてきたんだ

…お前、あの時俺と目合わなかったか？」

合ったかもしれない

しかもその言葉は俺の言っていた言葉そのまんまだ

まさかあの距離で聞こえていたのか？

『…合ったかもしれないけど…

…だからと言って俺がお前の事助けてやったわけじゃない

そんなの偶然だろ』

左「偶然じゃねぇよ

あれがなければ俺は本当に立てなかった

…お前の応援が俺にとって力出すために必要なんだわ

だからこれからも応援続けてくれねぇか？」

そう言う碧棺左馬刻の表情はどこか穏やかであり、その態度も俺に本気で依頼するような態度のように見えた