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第181話ページ36

無「…接戦、だな」

『…』

どちらのチームもまだ誰1人として失格になっていない

全員満身創痍だけど何とか立ち上がって戦いの続きをしようとしている

その姿を見て心が痛まない訳ではない

でも、もう慣れてきてしまっているのかもう何も思わない

どちらが傷付いても俺にとっては他人事のように思える

俺はこんなに人に冷たくできる人間だったのだろうか

もともと優しかったつもりもないけど、ふとそんな事を思う

無「…お前は碧棺が傷付いていつのを見て平気でいられるのか？」

平気でいられる訳ではない

できる事ならそんな事やめてほしい

でも今の俺に止める資格はない

だって俺、碧棺左馬刻の事に対して今なぜか無関心だから

どうしてこんなに無関心でいられるのだろう

さっきまで応援しなかった事少し後悔したりしていたのに

それでも碧棺左馬刻に対して少し「一緒に居たくない」って気持ちが生まれてしまったせいでそれらが合わさって結果無関心という状態が出来上がってしまう

人の気持ちというのは本当に矛盾するものだ

無「…まぁ思うところがない訳でもなさそうだがな

だがあれもここに来る事を望んで戦っている、お前もそろそろその事を理解し始めたか？」

『…そう、だな…』

俺は勘解由小路無花果の質問に対し、ただそれだけ呟いた