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第177話ページ32

そして第3回戦の開始が近付き、再び満天星呂駒呂の司会が始まる

呂「第3回戦はイケブクロ代表【BusterBros‼!】対ヨコハマ代表【MAD TRIGGER CREW】だ

第3回戦を盛り上げてくれるチームのメンバー達を紹介するぞ

まず【BusterBros‼!】から－－－－」

無「第1回韻踏闘技大会の際はヨコハマ代表が勝利したが…

今回のバトルはどちらが勝つだろうな」

『…は？』

無「第1回韻踏闘技大会の予選でこの2チームはバトルしたんだ

その際はヨコハマ代表が勝利したが、今回もまたヨコハマが勝つとは言い切れんぞ」

そうだったのか

もしかしてさっきのあの2人の仲の悪さ、そこから来てたりするのか？

要は因縁の相手というか宿敵というかそういった存在同士なのだろうか

呂「まず【BusterBros‼!】から

MC. B.B、山田一郎

MC. M.B、山田二郎

MC. L.B、山田三郎」

『…そういえばさっきから思っていたんだけど、この名前の前に言ってるのって何だ？』

無「ん？MC NAMEの事か？」

曰くそれはMC NAMEと呼ばれるものらしく、ラップをする人間の通り名だとかもう一つの呼び名を意味するらしい

無「お前の胸に刻まれたその刺青の文字列は碧棺左馬刻のMC NAMEだぞ

Mr. Hc、あれは碧棺左馬刻のラッパーとしての呼び名だ」

『…！！』

無「まさか知らなかったのか？」

知らなかった

確かにもう一つの呼び名だとは言われた事があるけど、それがMC NAMEというものであるとは今日この日まで知らなかった

いやそもそも碧棺左馬刻がラップバトルするような人間だって知ったのもつい最近の話だけど

呂「次に【MAD TRIGGER CREW】

Mr. Hc、碧棺左馬刻

45 Rabbit、入間銃兎

Crazy M、毒島メイソン理鶯の3人だ」

無「…お前、知る努力をしなさすぎなのかあるいは単に鈍いのかどちらなんだ？」

『…』

そんなの言われたって分からない

俺はよく鈍いと言われるが俺が本当に鈍いのか？

それとも俺はもしかして知る努力をこれまでしてきた事がないのか？

無「…まぁ良い、広い世界へ出ていけば自ずと知らなければならない局面に多く出くわすだろう

その時はまともに生きられるようにもっと知る努力をするようにしろ」

『…そう、だな…』

俺は勘解由小路無花果の言葉に対し、それだけ答えた