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第252話 ページ10

ルシファー「−−−−!!」


コアに咲く薔薇たちは俺が突き刺した場所から枯れていき、それに伴いコアは徐々に禍々しい光を失い、小さくなっていった


それとともに暗かったはずの周りの空が次第に晴れていき、ジータたちがその様子を見て叫び始めた


ジータ「…!!見て、島が、空が…!!」


ルリア「空が、どんどん晴れていきます!!」


ビィ「おい、見ろよあれぇ!!

パレント島のコアがどんどん消えていくぜぇ!」


ロゼッタ「…終わったのね…」


俺はジータたちのその声に安堵し、表情を和らげた


と、その時、ルシファーは俺にこう言い始めた


ルシファー「…お前は、何故…」


『…』


俺はそれがどういう意味であるかが分からなかった


思い当たる節があまりにも多かったからだ


何故、そこまでしてルシファーから逃げようとするのか、というのが一つ


何故、あんな方法でルシファーのコアを破壊しようとしたのか、というのが一つ


そして何故、その時笑っていたのか、というのが一つ


だが俺はルシファーに、笑顔を向けてこう答えた


『…

ルシファー…

確かにシグルドは、友と語り合い、高め合い、1人の人の子として自由に生きる事を望んできたかもしれない…

そして現に俺は生まれ変わった後、かつて叶わなかった事を叶えるかのように、化学者になって俺の世界を救う技術の開発に日々研鑽している…

…俺もまたシグルドと同じように、普通の1人の子として仲間と議論し合い、自由に生きる事を望んでいる

…でもそれはこの世界で、じゃない』


ルシファー「…!!」


ルシファーは驚いたような顔をして俺を見つめたが、俺はそれを気に留めずこう続けた


『俺は元いた世界に帰って俺が生きたいように生きる事を望む…

だからルシファー、君もシグルドの事を気に病むのはもうやめてくれ…

君は何も悪くない…悪いのは自分の願いを持ってしまった俺…そしてシグルドなんだから』


俺がそう言うと、ルシファーはまた驚いたような顔をして俺を見つめてきた


そして、ルシファーは突然、俺を抱きしめてきた−−−−


『…!』


そしてルシファーは俺を抱きしめながらこう言う


ルシファー「…っ…すまなかった…

許してくれ、シグルド、輝…っ」


その声は、涙声のようだった

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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時

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