3000年の執着心6

第248話 ページ6

『…待って…ください…

どういう…事ですか…？

俺が、世界を守る鍵となる…？

一体どうやって…？』


これまで見てきたルシファーは、俺と異なり人ならざる力を持った化け物のような存在だ


前世のシグルドもまた、ルシファーによって命を奪われた


それにそのルシファーは今、かつてシグルドを倒したコアを持っており、かつて大いなる力の根源と言われた黒薔薇の加護をそのコアに取り込み、もはや誰もが太刀打ち出来ない存在となっている


そんな相手を、俺がどう倒せと−−−−？


？「輝よ…

我はお前に一つの剣を託す

それを使ってあの男のコアを破壊せよ

…かつて黒薔薇の加護を受けたお前なら我の力も使いこなす事ができるはずだ」


『！！』


剣を使って、ルシファーのコアを破壊する…？


そんな事、俺に−−−−？


？「お前を守る者は多くいる

だがあれを倒す剣はお前しかいない

だからお前が倒せ

…今こそお前に力を与える時だ

−−−−輝よ、我が名を呼べ」


その声を聞き、俺は自分の脳内にある言葉が浮かんでくる


そして口が、そして声帯が勝手に動くのを感じる


俺はその竜に向け、こう唱えていた−−−−


『−−−−


始原の竜、闇の炎の子


−−−−


我が主の名は−−−−


−−−−バハムート！！』


その言葉と共に、俺の視界から竜は消え去り−−−−


カキィンッ！！


俺は何かと何かがぶつかるような音を聞いた−−−−

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