3000年の執着心6

過去編20 ページ35

シグルドが別れを告げてから、俺はまた王を手にかける計画のため、ルシフェルの誕生とコアの成長について交互に観察を繰り返していた


ルシフェルの方はまだ時間がかかりそうであり、やはりあと5日はかかるであろう


そしてコアの方はもうじき完成する−−−−


ルシファー「…最短であと5日後には計画を実行し始める

…待っていろ、シグルド…

必ずお前を…」


そう言いながらコアを見張っていた−−−−


その時だった


ルシファー「−−−−！？」


見張っていたコアは反応容器を突き破り、ガラスの割れる音とともに勢いよく外へ飛び出てきた


そしてそれは俺の方へめがけて飛んでいき−−−−


ルシファー「…がぁぁっ！？」


突然の事で避けきれなかった俺の、心臓あたりにぶつかってきた


そしてそれとともに、視界が次第に濁っていくのを感じ、心臓のあたりから自分自身に力が巡るのを感じた


まさか、このコア、俺を宿主に−−−−？


すると近くにいた研究員も倒れ始め、それに伴い俺は体に力が巡るのを感じた


ルシファー「…っがはぁっ！？」


全身に駆け巡る力は自分の身体には耐えきれず、次第に思考も奪っていく


そして−−−−


ルシファー「…アァァァァッ！！」


俺の感情は、憎悪に呑まれていった


ルシファー「…憎イ…全テガ、憎イ…

アノ憎キ王モ…憎キユリアモ…

…シグルド…

オ前モ…殺ス−−−−！」


コアはみるみるうちに周りの力を吸収し続けて大きくなり、俺もそれに伴い力を得る代わりに自我が奪われていくのを感じた

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