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過去編18 ページ33

その後もシグルドと会う機会はそう多くなく、俺はその分の時間を使ってあるコアを作る計画を進めた


そのコアは宿主に無事導入されれば、そのコアが破壊されない限り周りの星晶獣や星の民から力を奪い続け、それを自身の力に変えていくという代物だ


作るのには時間がかかるが、俺の最高傑作−−ルシフェルの誕生までには完成するだろう


うまくルシフェルに導入できれば俺はすぐ霊薬を飲めば自分は力を奪われずに済むし、ルシフェルに王だけを手にかけろと言えばシグルドもまた命を落とさずに済むであろう


だが周りの人間やシグルドにこの計画を悟られる訳にはいかない


何せシグルドにはルシフェルの誕生の瞬間を見せると約束した


ならばルシフェルが誕生し、少ししたらルシフェルにそのコアを導入すれば良い


そう思って進めていた


そしてある日、シグルドはまた公務でこの研究所へ現れると聞き、それが悟られないよう普段シグルドが立ち入ることのない部屋にそれを隠し、シグルドに会うことにした


シグルドは何の疑いも持ってはいないものの、いつもの笑顔にどこか何か言いたげな表情を浮かべていた


だがそれを気にせず、俺はいつものようにルシフェルの卵の前にシグルドを連れて行った


ルシファー「…あと少しだ、シグルド

もう少しで俺の最高傑作が生まれる…

お前に、その誕生の瞬間を見せてやる」


この卵はあと1週間もすれば生まれるであろう


その瞬間を、シグルドに見せてやりたい


そしてそれが終わったら、憎き王を手にかけシグルドを解放してやる−−−−


そう思って話していたが、シグルドは何も言わず、やはりどこか物憂げな表情を浮かべていた


ルシファー「…シグルド?」


俺はシグルドが何か言いたげな表情をしている、と思い、そう声をかけた


俺は自分の計画が悟られでもしたかと思い、少し不安ではあったが、シグルドはやがて意を決したように、こう告げた


『…

すまない、ルシファー…

私はもう、ここへは来られない』

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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時

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