過去編15 ページ30
シグルドは俺を友と認めているはずだ
だから俺が突き放すような脅し文句を言えば心を揺さぶることができる−−−−
どこかでそう確信していた
だから俺は脅すように、こう問い直した
ルシファー「何故答えない?
俺を友と思うのなら言え、シグルド
お前は何故そう生きねばならないのだ?」
『…君の気を害したのなら謝るよ
けどこれは、言っても仕方のない事なんだ』
…気に入らない
何故、答えない
一体、何故?
ルシファー「そんな事聞いてみなければ分からん
それとも俺を友と認めていなかった、とでも言うのか?」
『ルシファー…ッ!!』
俺の言葉を聞いたシグルドは焦るように俺を見て、俺の名を呼んだ
…気に入らない
この男が俺に何も教えてこないのが、気に入らない−−−−
俺はシグルドの腕を掴み、「言うまで帰さない」と言わんばかりに腕に込める力を強め、シグルドを睨みつけた
『…っ痛い…ッ』
そう言ってシグルドは表情を歪める
その表情に、何処か優越感を感じる
だが俺はシグルドが何も言わないのに怒りを覚え、再びこう問うた
ルシファー「もう一度だけ問おう…
答えろシグルド…お前は何に縛られていると言うのだ?」
シグルドは俺を見て狼狽と恐怖が混ざったような表情を浮かべていた
それでいい
その顔を見せろ
お前の本当の姿を見せろ
お前のことを、全て見せろ−−−−
そう思っているとシグルドはやがて諦めたような表情をし、口を開いた
『…答えるよ、ルシファー…
…実は私は−−−−』
そしてシグルドは自分の生い立ちについて話し始めた
−−−−そこで俺はこの男の隠してきた本当の過去を知る事になる
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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時