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過去編10 ページ25

実験室へ戻り、俺とシグルドはまた試料や研究について議論を交わしていた


『君は本当に色々な事をやっているね…

すごいと思うよ…』


シグルドは俺の話を聞き、そんな事を言っていた


俺はそれを見て、ある思いを抱いた


誰かが俺の研究に耳を傾け、理解してくれる


誰かが俺の研究を、素直に喜んでくれる


誰かが俺と、対等に議論してくれる−−−−


そんな存在であるシグルドに、俺はいつしか「友」以上の感情を向けていた


叶うなら一晩などではなく、こうしてずっとこの時が続けば良い


こうしてずっと、シグルドと議論し合いたい


こうしてずっと、俺の隣にいてほしい


こうしてずっと、本当の笑顔で笑っていてほしい−−−−


だが時は過ぎ、やがて朝が近付いてきたため、シグルドは「そろそろ帰るよ」と言い、部屋を後にしようとした


俺はそれを見て、シグルドを呼び止めるようにじっと見た


『…ルシファー?』


俺のその様子を見てか、シグルドは不思議そうに俺の名前を呼んだ


俺はずっと黙っていたが、シグルドが不安そうに俺を見つめてきたため、やがて口を開きこう言った


ルシファー「…お前とこうしてずっと話をしていられたら良いのにな…

時というのは憎いものだ」


俺がそう言うとシグルドは少し驚いたような顔をした後、申し訳なさそうにこう言った


『…そうだね…でも帰らないと…

王が待っている』


その顔もやはり、笑っていた


何故この男は、笑うのか


何故、いつもこうして笑うのか


何故、俺に対しても本当の顔を見せてはくれないのか


この男は、俺に何を隠している−−−−?


そんな疑問を覚えつつも、シグルドが「本当にもう行かなきゃ」と言い、気付けば辺りが先ほどより明るくなってきたため、俺はシグルドを研究所の入り口まで見送り、別れた

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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時

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