過去編8 ページ23
それからも何度か決まって夜にシグルドに会いに行き、最近の研究や作った試料について議論を交わしていた
そして会話に夢中になりやがて星が地へ帰り始めると俺らは別れ、また夜が来ると会話をし、日々研究に関して熱く語り合っていた
シグルドは俺と会話する事を楽しんでいるようであり、いつも笑顔だった
またシグルドはかなり智慧に優れており、俺の会話の内容を理解するだけでなく独創的な思考をする男であったため、俺もまた素直に会話を楽しんでいた
『その試料綺麗だね、それなのに失敗作なのかい？』
ルシファー「ああ…
これは副反応が優先的に起きてしまって成功しない…成功品はこんな色にはならん」
『そうなんだね…どう作っているか聞いても良いだろうか？』
ルシファー「ああ、これは−−−−」
そんな会話をすると、シグルドはいつも少し考えた後俺の思いつかないような考えを述べ始めるのだ
『そうか…ならいっそ一から作るのをやめて、この失敗作を分解するように作ってみるのはどうだろうか？
その方が上手くいくかもしれないよ』
ルシファー「…！！
…なるほど…確かにそれは試した事がないな…
明日にでも試そう」
『上手くいくと良いんだけれど…』
ルシファー「明日結果が出たら教えてやる」
『…楽しみにしているよ、ルシファー』
シグルドはいつも笑顔だった
俺もまた、笑顔でいる事が多かった
だが俺はいつも何処かでシグルドに対して違和感を感じていた
何故この男は騎士になどなったのか
ここまで研究の話を理解し、研究に対して楽しそうに議論を交わすにもかかわらず、何故民と話し、剣を振るうのか
疑問には思うが、生まれてからそう育てられたと言われればそれ以外に選択肢もなかったのだろうか、と思い、あまり深くは気にしない事にしていた
『…私はまだ1人でこの島を離れる事が出来ない…
けど公務で隣国へ赴く事があれば、君の研究室を見てみたいな…』
シグルドはそんな事を言った
その顔はやはり笑顔で、にもかかわらず少し寂しそうだった
ルシファー「…その時が来たら教えろ
いつかお前に俺の研究を見せてやる
そして…星晶獣の誕生の瞬間も見せてやる
楽しみにしておけ」
『！！』
シグルドはまた俺の言葉に驚いていたが、また嬉しそうに「ありがとう、ルシファー」と笑顔で答えた
俺もまた、笑顔でその答えを聞いていた
どこか、違和感を覚えつつではあるが−−−−
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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます！ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました！ (2020年7月30日 19時) (
レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ﾉさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます！分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！ (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ﾉ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます！ (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月8日 2時
