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過去編3 ページ18

噂の通りその騎士は人望があったのか、彼の周りには多くの者が集まっており、彼らは皆笑顔で彼に話しかけていた


そしてその騎士もまた、笑顔でそれに答えていた


俺は騎士を見つけた後少し様子を見ていたが、時が経っても騎士の周りから人が引くことはなく、あそこまで多くの民に囲われていてはその騎士とゆっくり対話を交わす事が出来ないと感じ、その騎士に近寄ることを躊躇っていた


だから俺はただ遠くからその様子を伺うことにしていた


そしてその時、俺は何か違和感を感じた


騎士は笑顔で民達の言葉に答えているようであったが、その笑顔はどこか作り物のようであり、どこか憂いを含んだ笑みであった


それはまるで、民達と対等に話しているわけではなく、また多くの者に囲まれているのにもかかわらず孤独を感じているかのようであった


俺がそれに疑問を覚えていると、突如民達はある一方向を向いて顔色を変え、その騎士から離れていった


何があったかと思いその方向を見ると、そこにはどこか威厳を感じさせる黒衣の人間が騎士に近づいて歩いてきているのが見えた


そしてその黒衣の男が騎士に話しかけると、騎士はその男へ続いてどこかへ行ってしまった


そしてその騎士はまた、少し憂いを含んだ表情で笑っていたのだった


ルシファー「…?」


遠くから見ていたため会話が聞こえてこなかったせいもあり、俺はその一連の景色で何が起きていたのかよく分からずにいた


一体、あの騎士は何者なのか


何故、あんな憂いを含んだような表情で笑うのか


俺はますますその騎士に興味を抱いた


知りたい


あの男の事を、全て、知りたい


あの男と会話を交わしてみたい


ルシファー「…好機を狙い、夜にまたここを訪れるか…

相見える事が叶うとは限らないが…」


俺はそう独り言ち、夜になるまでしばし待つことにし、その場から離れた

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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時

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