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第244話 ページ2

俺はルシファーがユリアに向けて剣を向けるのを見て、咄嗟にユリアを抱きかかえてその剣を避けた


『ユリア!!大丈夫か!?』


抱きかかえながらそう聞くと、ユリアは細い息のまま笑って答えた


ユリア「輝さま…ありがとう…ございます…」


俺がそれに安堵すると、再びルシファーの声が聞こえてきた


ルシファー「ほう…流石はかつて一国の騎士として育てられただけある…大したものだな、輝よ

しかしユリア…お前も分かっているだろう?

お前は盾となる事は出来ても剣となる事は出来ぬ非力な星晶獣…故に輝を守れても俺を倒す事はできまい

…シグルドとの婚礼もそれが理由であろう?」


『…!!』


ルシファー「あの憎き王の意向など分かる…

お前はその力で島を守る盾となり、世界を超えて魂を行き来させる事は出来てもその力は守る為のものであり何かを傷つけるための力ではない…

だがお前が倒されればあの島もこの空一体も滅びる…そしてこの世界は完全に閉ざされた世界となる

だからお前を守る剣として、騎士であるシグルドとの結婚を決めたのだろう?

そうすればシグルドを王国に縛り付ける口実もでき、お前にとっても好都合となるからな」


ユリア「…ルシ、ファー…

初めから…その事を…」


ルシファー「だが分かっているのだろう?

今お前の前にいる輝は騎士の身ではなくただの人の子…そして特異点達も力尽きた

お前を守る剣などどこにもない

…それに今のお前らには俺を倒すことはできまい

−−−−見よ、ユリア」


そう言うとルシファーは胸のあたりに手を当て、コアに力を込めた


するとそのコアから大量の花の蔓が現れ、コアを覆うとそれらは黒い薔薇の花を咲かせて大きく膨れ上がった


ユリア「…!我が王の…ご加護が…」


ユリアはそれを見て目を見開き、狼狽の表情を浮かべた


ルシファー「この力がある限り俺に匹敵できるのはあの創造主くらいだろう…

だがこうなった今、蒼の少女はもはや創造主を召喚する力も残ってはいない…そして特異点やその仲間達も戦えない今、俺を止めるものは何もない…

…全てを終わらせてやる、永遠に眠れ、ユリア−−−−!!」


ルシファーはユリアに剣を振りかざす


…ルシファーを、止めなければ


…だが一体、どうすれば−−−−


「−−−−聞こえるか」


突如、低い声が聞こえた


そして俺の視界が暗転し、急速に変化し始め−−−−


気が付くと俺の視界に、知らない景色が映し出された

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ユウ(プロフ) - あんこさん» あんこ様、最後までお読みいただきありがとうございます!ファーさんがキャラ崩壊してる感が否めませんがお楽しみいただけましたなら幸いです。拙い文にもかかわらずお読みいただき、またコメントまでいただき本当にありがとうございました! (2020年7月30日 19時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 今更ながら一気に読ませていただきました。設定が作り込まれていたりと、とても面白かったです。 (2020年7月21日 0時) (レス) id: 895fb63929 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - のあ´ω`)ノさん» なんと…最後まで読んでいただき、ありがとうございます!分かりづらい話だったと思いますが、楽しんでいただけたようで嬉しいです! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 9d1d0ddeab (このIDを非表示/違反報告)
のあ´ω`)ノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったし、通知が来る度に画面に飛びつくぐらいこの小説の更新が楽しみでした。面白い作品ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 4ad0e9371b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月8日 2時

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