3000年の執着心5 (ページ7)

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第201話ページ7

－－－－

ここは、どこだ…？

俺は一体、何を見ているんだ…？

それにあの頭痛、一体何が－－－－

？「－－－－シグルド」

『！！』

声が、聞こえる

だがその声はとても低く、聞き覚えのない声だ

そして視界の先にいたのは－－－－

『…竜…？』

黒い、大きな竜のような生物と、その前に白い髪の小さな子供が空に浮かんでいるのを見た

「－－－－はい」

『！！』

少年は、答える

それとともに頭の中に、その少年の視界と思考が反芻するような感覚を覚える

まるでそれは、俺がこの子供の中にいるような感覚で、これはその子供の追体験であるかのようだった

？「－－－－シグルドよ

その叡智を以ってして、この世界を守る力となれ」

竜は子供に話しかける

「－－－－はい、我が主よ…

この身は主の世界のために」

？「－－－－何があっても必ずお前が止めよ

－－－－お前がこの世界の鍵であれ」

「－－－－はい」

？「－－－－お前の呼び声には答えよう

－－－－いついかなる時であっても、力が必要な時は我を呼べ」

「－－－－はい、我が主よ－－－－」

そこで景色は途切れ、次の景色が見える－－－－

そしてその後感じた感覚もまた、その少年－－シグルドの追体験のようであった－－－－