3000年の執着心5 (ページ48)

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第241話（以下、本編に戻ります）ページ48

以下、本編主人公side

－－－－

『－－－－！！』

今のは、何だ

今までの、これは、一体

これは、前世の記憶－－－－？

すなわちシグルドの人生を、俺は追体験のように振り返っていたのか－－－－？

我に帰ると、そこには変わらず暗い空と禍々しい何かに取り憑かれた島がある

まさか、あの島、そしてあの球体は－－－－

『シグルドが破壊した…コア…？

それにあれは…パレント島…？』

分かってしまった

シグルドの記憶を思い出したせいで、全て分かってしまった

何故ルシファーが俺を捕らえたのか

あのコアで正気を失って、ルシファーは大切な友－－シグルドを手にかけてしまった

だからその生まれ変わりである俺に執着していたのか－－－－

ふと辺りを見回すと、ジータ達が苦しそうにしているのが見えた

『…！！ジータ！？』

俺がそう叫ぶと、やがて声が聞こえてきた

ルシファーの、声だ

ルシファー「目を覚ましたのか、輝…

やはり普段からあの果物を食べさせておいて正解だったようだな…」

『…え…？』

突然の言葉に、俺は驚く

ルシファー「あの果物は少々毒が混ぜてある…

少量摂取したところで大したことはないが…特定の範囲内においてお前に幻覚を見せ、決定的な刺激を受けると幻覚が破れ脳を刺激する

…お前がここから出ない限り外が平穏であるように見せかけることができたのも、濁ったあの島を見てお前が記憶を取りしたのも、その毒の作用によるものだ」

『…！！』

俺はその言葉に驚き、ルシファーを見つめた

そして、ルシファーの心臓に目が留まった

そこにあったのは－－－－

『そのコア、もしかして－－－－』

それは、シグルドが討たれた時のものと

そして、今パレント島にあるものと同じ－－－－

ルシファー「思い出したようだな、輝よ…

…全て思い出したお前にあるものを見せてやる

お前が…否、あのシグルドが生誕を待ち続け、その生誕の瞬間を見る事を望んでいたもの－－－－

俺の最高傑作の星晶獣の力を、な」

そう言うとルシファーは天に手を伸ばし－－－－

ルシファー「俺の最高傑作－－ルシフェルの力を見せてやる－－－－

－－－－パラダイス・ロスト－－－－！！」

その言葉とともに、空から大量の光が俺らの元に降ってきた－－－－