第240話 ページ47
−−−−
暗転した世界の先に、誰かが映る
あれはユリアだろうか
ユリアが、悲しそうな顔をしている
そうか、私は、討たれてしまったのか
私の友、ルシファーに−−−−
ユリア「−−−−
やはり、予感は当たってしまったのですね…
…あの時、わたくしがもっと強くお止めしていれば、あなた様は−−−−
…いえ、もう、遅いですね…
…あなた様には幸せになって欲しかった
だから、どうか−−−−」
ユリアが、1人でそういう声が聞こえる
すまない、ユリア
君を残していってしまって
必ず帰るという約束を、守れなくて−−−−
するとユリアは言葉の続きを話し始める
それを聞き、私は驚いた
ユリア「−−−−
どうか、お次はあなた様の望む人生を歩まれてください−−−−
−−−−ここから遠く離れた世界で、人の子として、誰にも干渉されずに望んだ人生を歩めるよう、わたくしはこの身をもって、あなた様に祝福を捧げます−−−−
−−−−永遠に、あなた様はわたくしの大切な旦那さまですゆえ−−−−」
−−−−！！
次は、私の望む人生を−−−−？
それに、遠く離れた世界で、とユリアは言ったのか−−−−？
それに、祝福を捧げる、と−−−−？
それはどういう−−−−？
そう思っていると、私の視界がだんだん明るくなっていくのを感じた
それと共に私は、これまでの記憶が走馬灯のように蘇り、それらは蘇ると同時に消えていった
そして私が全ての記憶を失った時−−−−
私の視界には、知らない世界が広がっていた
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月6日 16時
