3000年の執着心5 (ページ44)

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第237話ページ44

『ルシ…ファー…？』

私はその姿を見て、息を呑んだ

何故なら、ルシファーの持っているコアは次々に周りから力を吸収し続けており、そのルシファーは何かに取り憑かれたような目をして先ほど私達を攻撃してきた不気味な生命体を使役していたから

ルシファーが、この戦乱の戦犯－－－－？

何故、ルシファーが－－－－？

何故－－－－

兵士3「…！！シグルド様、危ない！！」

私がその言葉を聞き我に帰ると、私の前に生命体から発せられた黒い球体が近付いてきていた

『…っぐ…っ』

私はすぐさま王から授かった聖剣を取り出し、その攻撃を剣で制した

するとその様子を見たルシファーは、不気味な生命体を使役し大量の球体を生み出し、私達に浴びせかかってきた

兵士達はそれを見て、防いで戦い続ける者、そして攻撃を受けて倒れる者のどちらかとなっていった

『やめろ、ルシファー！！』

私がそう言うとルシファーは持っている槍を私に向けてきた

私は剣でそれを制しながら、必死にルシファーに話しかけた

『どうしてだ！？ルシファー！！

やめろ、やめてくれ！！

私が分かるだろう！？シグルドだ！！

頼む、止まってくれ－－－－！！』

ルシファー「…死ネ、シグルド…

俺ハ全テガ憎イ…」

だがルシファーはそれに構わず攻撃を仕掛けてくる

攻撃を受けていると私はある事に気付いた

まるでルシファーはそのコアに操られているようであり、槍の一撃一撃は私を的確に狙っており重たかったものの、ルシファーの体はまるで何かにそう突き動かされているかのように見えた

つまりあのコアを壊せば－－－－

だが、それは心臓近くにある

狙いを外せば、私はルシファーを－－－－

ルシファー「－－－－死ネ、シグルド」

『！！』

ルシファーは私の心臓めがけて槍を振り下ろした－－－－