3000年の執着心5 (ページ43)

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第236話ページ43

やがて艇は隣国に近付き、私達は戦闘準備を始めた

兵士らは王の加護を受けているものの、隣国に近付くにつれ体調を崩すものが多く出てきた

『皆、大丈夫か！？』

兵士1「我々は大丈夫です…シグルド様は？」

『私は大丈夫だ…だが無理はしないでくれ！』

兵士2「はい…っぐぁ…っ」

兵士3「…！！皆、避けろ－－－－！！」

やがて相手も私達が近付いてきた事に気付いたのか、黒い球体が私達の艇に向けて複数飛び、艇は壊されそうになった

兵士1「このままだと皆落ちてしまいます…

皆、飛び降りて島に着地しろ－－－－！！」

兵士の言葉を聞き、私達は艇から飛び降りて隣国の地に足を付けた

『…！！無事か！？』

見ると兵士達は全員、何とか島に着地する事に成功したようだが、この地に着いてから更にコアの吸収力が強まったのか、中には立ち上がる事ができなくなった兵士も現れた

兵士2「動ける兵士だけで動きましょう…

皆、シグルド様に続け－－－－！！」

兵士がそう言うのと共に、私はこの戦乱の中心部を探すため、星の民の研究所の中へ入っていった

その間も私達はありとあらゆる方向から攻撃を受けたが、それをうまくかわしながら私達は進んで行った

兵士3「この兵士の数…まさか皆星晶獣なのか…？

まるで何かに操られているかのような…」

私達に向かってくる攻撃は方向が無差別で、それらは不気味な生命体から発せられている事が分かった

また研究員らしき星の民達は皆倒れており、彼らもまた何かに力を奪われているようであった

兵士4「…ッ…ここ…特に何か良くない感じがします…！！

おそらくこの扉の先に－－－－」

そう言い兵士の方を見ると、そこには扉があった

何度か訪れた事のあるこの研究所であるが、そこは私の入った事のない部屋であった

『…っ行こう、扉を開けてくれ－－－－』

そう言うと兵士は扉を開けた

そこに待ち受けていたのは－－－－

『－－－－え？』

心臓あたりに禍々しいコアを持っており、槍を握りしめ正気を失っているルシファーの姿であった－－－－