3000年の執着心5 (ページ40)

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第233話ページ40

そしてその3日後、ルシファーと再び会う事のないまま私はユリアとの婚礼の日を迎えた

私もユリアも王から与えられた正装に身を包み、婚礼は国の多くの民と王の臣下達に見守られながら細やかに行われた

ユリアは終始微笑んでおり、私もユリアとの結婚に素直に喜び、笑って過ごしていた

そしてそれが終わると私は王に呼ばれ、玉座の間へ再び赴いた

『失礼します、我が王よ』

王「よく来た、シグルド…

さて、ユリアとの婚礼の儀も済んだ…お前に正式に黒薔薇の騎士たる称号を与え、我が力を授けよう」

そう言って王は玉座から立ち上がり、私に一つの剣を差し出した

王「これは我が黒薔薇の力が込められた聖剣にある…

今のお前なら充分にその力を使いこなす事が出来るであろう…

受け取れ」

私は王の言葉を聞き、両手でその剣を受け取った

受け取るとそれは重たく感じられ、受け取ると共に何か自分の中に新たな力が宿るような感じがした

『…ありがとうございます、我が王よ…

この聖剣を以てして、我が身はこの世界、そして王のために力を振るうと約束いたします』

王「良い返事だ、シグルドよ

では下がれ－－－－」

その時だった

臣下「大変です、我が王！！」

臣下の1人が突然、そう叫びながら玉座の間に入ってきた

その表情はとても焦っているように見え、私と王は何があったのかとその臣下を見つめた

王「何があった？」

臣下「隣国で星晶獣のコアが暴走し、戦乱が起こっています！！

コアは周りの島の力を吸収しています…星の民や星晶獣達もそれに力を奪われており、このままではこの島も－－－－！！」

『！！』

突然の臣下からの報告に、私も王も目を見開き息を呑んだ

そして王は冷静さを取り戻し、何か考えるような顔をした後、静かに私にこう告げた

王「シグルドよ…隣国へ赴き、戦乱を止めよ

…この国は我とユリアが守る

お前はその聖剣を振るい、この世界を救え－－－－！」

『！！』

私は王の命を受け、こう答えた

『はい、このシグルド、王の命に従い戦乱を止めに参ります

…我が王国、そして世界を守るために－－－－』

そして私は臣下と共に部屋を後にし、別室で他の臣下と共に戦況の報告を受け、戦乱の抑制のための作戦会議を始めた