3000年の執着心5 (ページ31)

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第224話ページ31

やがてルシファーが液体を入れ終わると、「お前に見せたいものがある」と言って、その実験器具たちを放置し、私達はルシファーの部屋を後にした

導かれた先はどこかの部屋のようであり、ルシファーが扉を開いてくれたので私はその部屋の中に入った

ルシファー「俺が今行っている最新の研究を見せてやる

…と言っても今はただ待っているだけだが…」

『待っているって…何を…？』

ルシファー「誕生を、だ」

『！！』

そう言うとルシファーは部屋の中を移動し始め、私もそれについていくと、その先には羽根に包まれた繭のようなものがあった

ルシファー「…これが星晶獣の卵だ」

『…！！』

私は初めて見る星晶獣の卵に、興味を抱き興奮していた

『…これが…

すごい、すごいよルシファー…！

…いつ生まれるんだい？』

私がそう聞くとルシファーは少し申し訳なさそうな顔をして、こう答えた

ルシファー「…生まれるまでにはまだ時間がかかる

…誕生の瞬間もお前に見せてやる、楽しみにしておけ、シグルド」

私は未来この卵が孵化し、星晶獣が誕生する瞬間を見せてくれるという約束を嬉しく思い、約束をしてくれたルシファーに感謝の言葉を返した

『ありがとう、楽しみにしているよ…ルシファー』

するとルシファーは微笑み、「ここにはもう何もない」と言ってその部屋を出るように言った

そして私達はルシファーの部屋に戻り、星晶獣の研究について議論し合ったり、最新の研究について教えてもらったりして一晩を過ごした