3000年の執着心5 (ページ14)

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第207話ページ14

逃げてきた民たちの話を聞くと、やはり王朝は崩壊し、私たちの集落も含め城下の集落は戦禍に巻き込まれているようだった

それを聞いた民たちは、私が民たちの信じる嘘をついて民たちを逃したことに気付き、やがて私を責めたことを謝り、起点が効いていると私の事を褒めてくれた

と、その民たちの中から誰かが私の前に姿を現した

それは黒い装甲、黒いマントに身を包んだ、どこか威厳のある見た目の男性だった

やがてその男性は私に跪くと、私にこう話し始めた

王「…見事だ、少年

…我は隣国の王にある

偶然民たちの様子を拝見しにここへ参ったのであるが…お前が機転を効かせなくば民たちは命を落とし、我も命を落としていただろう…

…お前を我が臣下として迎え入れる

そして、我が剣となれ」

『…！！』

隣国、すなわちパレント島の王－－－－？

そんな偉大な方が、私のような子供なんかに王を守る騎士になれ、と－－－－？

私はただの星の民の子供であり、それも身分の高くない身であるため、王のその言葉に驚いたが、王の顔は真剣そのもので、嘘偽りはないように見えた

身分の高くない私が王の意向に歯向かうなど、きっと許されることではない

王の命令は、特別なことがない限りは従わなければならない－－－－

子供ながらも私はそれを知っていたため、王の言葉に対し戸惑いつつ王に対し跪き、頭を下げ、やがてこう答えた

『－－－－

我が王よ、我がご無礼をお許しください

…我が身はあなたの剣となると誓います

私なんぞで宜しければ、この身はあなたとともに』