3000年の執着心5 (ページ12)

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第205話ページ12

私はそうして母上が居なくなった後も1人で日々変わらない日々を過ごしてきたが、やがて集落の人々は星の民の研究所へ行ったり、他の島に移り住んだりし人が減っていった

私もそれに合わせ集落を移転し、私のことを知る者が誰もいない場所で1人暮らしていた

私は母上が居なくなってからも1人で暮らしていけるよう、日々剣技に励み、世の中の動向を探るため情報紙を真剣に読んでいた

と、ある日から、情報紙の内容を読み私はある違和感を感じた

『この物流…この人の流れ…何かおかしい…』

そして次の日もまた違和感を抱き、そこで私はある予測をした

『これはまるで本国の王に民たちが歯向かっているかのようだ…

このままでは王朝が崩壊し、戦争が始まってしまう－－－－！！』

私がその時住んでいた集落は城下にある集落ではあるが、他の集落と比べ人の流れが少なく物資には困らぬ集落であり、民たちは王朝の崩壊など予想してはいないと感じる

だが城下にあると言うことは、もし戦争が勃発すればこの集落は戦禍に巻き込まれる－－－－

『…いつ起こる…！？

それに民たちをどう説得すれば…！？』

そして私は考えを巡らせ－－－－

『…幸いにも私の事は民たちにそう深く知られていない…

…これでいけば…！！』

と、その時ふと私は今日の分の情報紙が届くのが遅い、と感じた

もしかするとすでに－－－－

『－－－－！！急がなくては…！！』

そして集落にいる民たちに説得すべく、家を出て走り出した