第196話 ページ2
それからは必死に走った
まず実験室を抜け、見たことのない廊下を走り、やがて階段を見つけると一気に駆け下りた
『…ッハァ…ッ…ハァッ…』
そして一番下の階へ辿り着くと、出口を求めて駆け出し、大きな扉を見つけるとそれをそっと開き、やがて研究所の外へ出た
止まってはいけない
早く、島の端へ向かって行かなければ−−−−
そして外を見ると、自分がいた場所は1つの島であり、島にある大きな建物の一室に自分は閉じ込められていたと知った
島の端はそう遠くない
ここから一気に駆け出して島の外へ飛び降りれば、自分は元の世界へ戻れるかもしれない
そう思い、俺は出口にあたる扉の方から一気に駆け出し、いつの日か逃げようとした研究所の入り口へ向かい駆け出した−−−−
ルシファー「−−−−逃すものか」
『！！』
突如、空の上の方から声が聞こえてくる
今一番、聞きたくない声が−−−−
ルシファー「…ここまでどう逃げてきたかは問わぬが…お前は本当に懲りない奴だな、輝よ…
俺から離れようとするなど許さん…
…お前に二度も逃げられるくらいなら俺も手段を選ばん」
上を見上げると、ルシファーは12枚の翼を広げ、いつか見た魔王のような姿をしていた
そしてそのルシファーは何もない空間に手をかざしており、その手元には何か青くて暗い光が集まっていた
そしてその光をルシファーは俺の方へ放ち−−−−
ルシファー「−−−−眠れ、輝−−−−！！」
光は俺の方めがけて、ゆっくりと走ってきた
『−−−−！？
うわぁぁぁッ！！』
俺はその光景に恐れ叫び、これから来る衝撃を想像して目を瞑りその場に蹲った−−−−
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ | 作成日時：2020年3月6日 16時
