第384話 ページ14
盧笙side
ほんでそのまた次の瞬間に、心拍数を告げる機械音が無事心臓に脈拍が存在している事を証明する
盧「…一瞬だけ何が起こったん…？
死んだ？…いや、生きとるんやよね？」
一瞬で色々な出来事が起こり過ぎて俺も頭がついていかれへん
だから自然と言の葉も乱れて、何を言うてやればええんか自分で分からなくなる
盧「…息、しっかりしとるか…？
呼吸音は…聞こえるな
しっかり生きとるんか」
救命活動の時の呼吸の確認をするかのように、自分の耳をAの息の根に当ててその呼吸を自分で確認する
息はしっかりしてて、眠りから明けてはいないけど普通の眠りのような状態に戻って、別に気が抜けてええ訳やないけど最悪は回避したかと思ってつい安心する
盧「…あまり心臓に悪い事せぇへんと早く起きや」
つい変な力が抜けて、普段と同じようについ毒のある口を吐く
でもその一瞬の出来事に、何か意味合いがあるはずやって信じる
信じる、なんて言うよりはそれは「何かええ方向に傾いて欲しい」っていう願いが言葉としては近いのかもしれない
盧「…お前の事待っとるよ
俺はここにおるから、お前も早く帰って来いや」
そない言うてる間に簓は帰って来る
盧「…！」
簓「…？盧笙、どないしたん？
そないバケモン見るみたいな顔して…」
そない今俺の前におる女によう似た言の葉を紡ぐ男がこの場に帰って来る
ほんで、でも結局は「それ」と「この男」は違うし、簓に対してはいつもと同じような言葉で普通に話す
簓「なぁ、Aが起きたら粉もん食べに行かへん？」
盧「…！」
突然そない昔の思い出を振り返るような事を言われて俺もつい言葉を失う
でもどない言葉を返すんがええんかも分からんで黙っていれば、この男は人の話も聞かんとすぐに次の言葉で俺に一瞬の隙やって用意しない
簓「あ、せや！お前の家でタコパでもええで」
盧「…何で俺の家なんや
ちゅーかお前、いつの間に何勝手に俺の家の合鍵作っとるん？」
簓「ええやん、盧笙の事好きなんは俺かて譲れへんもん！」
盧「そない問題とちゃうやろ！
倫理とか持てや！」
簓「ははっ、やっぱりこれがええなぁ」
互いに譲り合いをしないオオサカ人らしい生き方をしている俺達は、そない言の葉のやり取りをして静かに眠るAと相反しているかのようにうるさくして帰りを待っていた
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ユウ(プロフ) - 明理様、最後までお読みいただきありがとうございます！楽しんでいただけたなら作者も大変嬉しい限りです。また参考になるコメントありがとうございます、関東人のため関西弁はにわかな部分がありましたが、今後参考にさせていただきます！ (10月30日 6時) (
レス) id: 3f8aedc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - (つい長くなってしもてすんません)※この関西弁は標準語がヘタ故の訛りです。 (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 永遠のお気に入りです！！楽しい物語をありがとうございました！！！(あと思ったんですけど「何なんの？」じゃなくて「なんなん？」を私の周りの人は使います。アドバイスって言うよりちょっとした意見です。ありがとうございました！！) (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 長いのにちゃんと完結してるし綺麗で無駄のない文章やし…もう大好きです！！！何回か読み返す気がします…予想は100回()ここまでツイステとヒプマイとオリジナルストーリーが混ざってるのはほんとに珍しいですよ！ (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ねぎ。さん» ねぎ。様、コメントありがとうございます！楽しんでいただけて作者も嬉しいです。 (2022年3月12日 8時) (レス) id: 68f0716fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年9月12日 11時
