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第370話 ページ48

アズール「…まず!ハーツラビュル寮がお茶会を開くと言うのなら僕達だって食糧の提供はさせていただきますからね

何もかもを奪われて溜まるものですか」


ジェイド「ではモストロ・ラウンジからはケーキとティーセットの準備を致しますよ

ハーツラビュル寮の皆様は場所提供に努めていただければ結構ですよ」


リドル「…ッ…それだとハーツラビュル寮のなんでもない日がめちゃくちゃになるだろう!?

ハートの女王の法律(ルール)に則っていないなんでもない日のパーティーはただのパーティーじゃないか!」


ケイト「まぁこの際何でも良いんじゃない?

楽しくやれるのが一番、でしょ?」


トレイ「だがオクタヴィネル寮が協力してくれるなら、俺達は必死に薔薇を塗って赤い薔薇の花で会場を彩ろう

たまには手塗りでも良いんじゃないか?折角やるならオリジナリティに溢れる「いつもと少し違う特別な」なんでもない日にするのも一興だ」


ケイト「あ、それ良いね!

ペンキ塗れになって皆でマジカメにアップしようよっ!

あ、でも折角ならケーキだけじゃなくて辛いキッシュが欲しいな、トレイ君はやっぱりお料理担当してよっ!」


トレイ「それもそうか

俺らも何でも全部横取りは気に入らないからな、好きにはさせないぞ」


フロイド「うわ〜、ウミガメ君こういう時ちゃっかりしてるのがホントにアレだよねぇ

隙ないじゃん」


ジェイド「奪うものですよ、隙なんて」


ジャミル「…何でお前達はここで張り合うんだ

まぁ良い、どうせめちゃくちゃになるならスカラビアも参戦しても構わないという事だろう?

スパイスの効いた料理なら俺らで出す」


カリム「お、良いな!

ジャミルが作るメシは美味いんだぞ!」


ジャミル「…カリムの事もあるからな

俺らは俺らのルールでやる」


ヴィル「…本当にこの学園は協調性の欠片もないわね

アタシも何言えば良いのか分からなくなるわ」


レオナ「テメェはする事なんざ何もねぇだろ

死に化粧回避してやったんだから」


ヴィル「だからと言って何もしないのは釈然としないわよ

やるならアタシだってやるの」


レオナ「テメェも大概じゃねぇか」


リリア「くふふっ、青春じゃのう

お主ら、どうせやるならわしらも入れてくれ

マレウスの英気も養いたい所じゃからのぉ」


色んな話を側から聞きつつ、ウチはただ一歩離れた所で学園の皆のやりたい事にウチで身を任せる事にしていた

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年9月5日 20時

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