ウチとアンタと、キミの言の葉9 (ページ13)

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第335話ページ13

その反面でウチが抱くんは鏡に合わせたような苦手意識と否定の言の葉

『…言うてる通りやろ

猫に襲い掛かられてウチで死ぬ所やったん、一回でウチの言葉理解しいよ』

簓「無茶言わんといてや

びっくりしてまって理解に追いつくのに時間かかりすぎるやろ、何で異世界で自分猫に殺されとるんや

それよりも、そない事そもそも誰が許した？」

『…ウチ以外に他に誰がおるんよ』

簓「簓君は許してへんで？

言ったはずやで、「どこにも行かんと俺の側にいるんや」って」

『…』

簓「約束破った俺のかわええ妹にはどない仕置きが効くんやろな

尻でも叩けば言う事聞くん？大概痛い目に遭わんと言う事聞かれへんのは昔からホンマに変わってへんわな」

『…絶対に尻叩くんは嫌や

セクハラで警察に言うで』

簓「つまりそれなら効くって事やな？

ほんじゃ、後は家に帰るだけやね」

そない色々つまらんやり取りは交わすけど、ウチかて命に代えられるものはない

『…無理言わんといてや

ウチは今瀕死なん、見れば分かる事やろ』

簓「…」

『家帰るんも家に戻って尻叩くんも全部夢の幻や

ウチは今首の皮一枚で繋がっとるんよ、切れるんは時間の問題や

無理な願い言わんといて』

簓「…ほんなら無理にでも俺で命繋いで必死で連れ帰るまでやんな

お前の命脅かす猫にはすこぉし眠っといてもらうわ、帰り道邪魔されとうないしな」

ウチに構わんとウチのよう知る男はそない言うて、ウチから目を逸らすと猫に向けて何かを向けているようで、ウチはどこかで聞き覚えのあるような機械音をウチの耳で聞いていた