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第104話 ページ10

ほんでセンセはウチの事なんか放っておいて音楽室へ行く準備を整える


『…ッ…センセ、音楽室へ行くんの?

ウチもついて行ってええ?』


葵「…?…好きにしたら良いだろう

止める道理は俺にもない」


『違くて、ウチと話してや!』


葵「…お前が俺に構う理由は分からないが、俺も複数人から声をかけられて同時に相手してやれる器量はない

器量の良い相手を求めているなら他を当たれ」


『そうやのうて、ウチより吹奏楽部の女の子を味方して優先するん?

センセは皆に平等でウチの言う事やって聞いてくれるんと違うの?』


センセに我儘言うべきと違うんは当然ウチにだって分かってる


だけどその時のウチは「センセはウチだけのセンセ」って誤認をしているからそない我儘が出る


存外ウチの思ってるより、センセは人から嫌われてなんかおらんねやってウチで気付くんにウチが「嫌や」って斥力を働かせとっただけや


葵「…皆に平等なのが教職員なら、加悦の言っている事に付き合うのも俺の仕事になる

俺の仕事の邪魔をするな」


『…嫌(や)

センセの指導が終わるまでウチ隣で見とる

せやから終わったらウチとセンセで話しよ』


葵「…」


センセは渋った顔でウチを見て、でも面倒に思ったんかウチを止める事もしないで進む


葵「…俺にも俺の時間があると言っているはずだ

あまり俺の面倒を増やすな」


『…ウチと話ししてくれるんねやったら面倒増やす真似ウチでしない

せやからウチの面倒も見て』


葵「…」


センセはそれ以上は何も言わんと、音楽準備室へ向かってウチはその後をついて行ってた

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月17日 18時

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